みろ歯科ブログ

2018/03/21:歯並びをゆがませる原因、改善するには

こんにちは。
宇都宮市みろ歯科、歯科衛生士の望月です。

皆さんは自分の歯並びを気にしたことはありますか?

歯並びはU字型になっている方がほとんどです。
しかし、普段何気なくしている行動により、歯が内側に押され、歯並びがゆがんでしまうことがあるのです!

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日常の生活習慣の中で、無意識に行う様々な習癖があります。
このささいな習癖が長期に及ぶことにより、歯を移動し、顎や顔さらには全身に大きな影響を及ぼします。
この顎や口の中に悪影響を及ぼす習癖を「態癖」といいます。

人間は生まれたときは、ほとんどの人が左右対称な形です。
それに態癖というささいな力が加わることで、体や顔面、口の中が少しずつ非対称になっていくのです。

歯は、かなり弱い力でも働きます。
顎や口に50gの力が1時間加われば、骨の形が変わったり、歯が動いたりすることがあります。
ですから、矯正治療で使うような細いワイヤーで引っ張ったときにも歯が動くのです。

事例として・・・

犬の散歩で毎日1時間、犬をショルダーバッグで抱えていたり、テレビを見ながら歯ブラシを1時間くわえていたりする患者さんの歯が動いたことがあげられます。

今回は、その中でも特に歯の並びへ影響が大きい「うつぶせ寝・横向き寝(睡眠癖)」と「頬杖」について、見つけ方や癖に応じた改善方法について紹介させていただきます。

習癖は無意識で行っているため、それを改善するには、気づくことが大切です。

~態癖が疑われたときの確認事項~

・寝るときはどんな姿勢をしていますか(寝始めや起きたときの姿勢)。
・読書をするときどんな姿勢ですか(座っているとき、寝ているときの姿勢)。
・テレビを観ているときはどんな姿勢ですか(座っているとき、寝ているときの姿勢)。
・家でリラックスしているときはどんな姿勢ですか。
・体育座りをしているとき、顎をひざの上に乗せていませんか。
・勉強しているときに、眠くなったり疲れてくるとどんな姿勢になりますか。
・パソコンをしているときや、疲れてきたときはどんな姿勢になりますか。
・電車や車に乗っているときはどんな姿勢ですか。
・食事中にテレビを観ますか。また、食事を飲み物で流し込んでいませんか。
・どんな食べ物が好きですか。柔らかい食べ物を好んで食べていませんか。
・爪を噛む癖、指しゃぶりの癖はありますか。今はなくても以前にはありましたか。
・口元が緊張しやすい(力が入りやすい)ですか。食いしばりや、唇を吸引する癖はないですか。
・口唇を巻き込んだり、舐めたり、噛んだりしていませんか。
・前や横に舌を出す癖、舌で歯を押す癖、舌が動きにくい、言葉が不明瞭なことはありませんか。

ぜひ参考にしてみてください!

態癖はそのままにしておくと、矯正治療の妨げとなることもあります。
たとえば、横向き寝や頬杖の力により、歯につける器具が外れてしまうおそれがあります。
矯正治療を終えら綺麗な歯並びになったとしてもら態癖が再発すると再びゆがんでしまいます。

うつぶせ寝・横向き寝や頬杖が続くと、口の中だけでなく顔貌や全身も力の影響を受けてゆがんでいきます。
そのままにしておくと、ゆがみがさらにゆがみを生む負のスパイラルに入ってしまいます。

最近では「肩が凝る」「頭が痛い」「疲れやすい」「顎の関節が痛く、ポキポキ音が鳴る」「口が開けにくい」など、大人が抱えるような不調を訴えてくる子どもも少なくありません。
また、全身、顔面、口の中のゆがみが長期間続くと、発育不全につながるおそれもあります。

無意識に行う習癖には、「それをさせない」環境をつくるのが大切です。

~改善方法~
・うつぶせ寝・・・しばらくの間、寝袋を使用してもらうとうつぶせ寝がやめられることが多いです。
手が寝袋の中にあるので、うつぶせ寝が自然と防止されます。
・横向き寝・・・「口腔保護枕」を使用してもらうと、口の中への圧力を気にせず、安心して横向き寝ができるようになります。
枕の真ん中に頭を置いて寝ていても、人間は必ず寝返りを打ちます。
この口腔保護枕は、左右に寝返りを打っても口の周囲に枕があたらないよう、両端を切り落とした形になっています。

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小さなお子さんの場合は、この枕の上に家にある枕や畳んだバスタオルを置いて、寝返りを打っても口の周囲にあたらないようにしてもらうといいです。

一般的な枕でも、歯の列にあたらないならば、横向き寝をしても問題ありません。

・頬杖・・・頬杖をやめられないお子さんには、必要な時以外は机の上に手を乗せないようにします。
無意識に頬杖をしてしまうのですから、そもそも手を顔の近くに置かないようにしてもらいます。
パソコンを使っているときに空いた手で頬杖をするようなら、その手にペンやカップなどを持たせます。

なお、お子さんの場合、頬杖は家にいる時だけでなく、学校の授業中も気をつけてもらうことが大切です。
体育の授業での体育座りも意外な盲点で、ひざの上に顎を乗せているのは、机で頬杖しているのと同じです。
歯並びが狭くなるおそれがあります。

また、両手での頬杖の場合、左右から加わった力は最終的に前にはたらき、前歯が前に出てくることがあります。

生きているかぎり、態癖とは共存していかなければなりません。
気をつけていても時間がたてば忘れてしまったり、無意識のうちに別の態癖でゆがみが生じたりというように、終わりがありません。
だからこそ、態癖が悪影響を及ぼすことを多くの方に知っていただきたいです!
特に、成長期のお子さんには、態癖に気づき、気をつけてもらうことが健やかに成長する一助となります。

私自身、頬杖や横向き寝をしていることがあるので、今後も気づき、改善していきたいです。

家族、友人同士で指摘し合うのも良いと思います!

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