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【痛みの少ない治療】の6つのこだわり~できる限りの痛くない治療を心がけています

昔あるテレビ番組で「歯が痛くて歯医者に行ったらよ、痛みが出ないようにとか言って麻酔の注射をされちゃってよ、そしたらその麻酔が痛てーんでもう参っちゃったよ」とある江戸っ子芸人が言っていました。
私が子供の頃そのテレビを見て、「全くその通り!」と深く共感した思い出があり、今でも覚えています。当時から「歯科医院=痛くてこわい」というイメージをずっと持っていました。そのイメージは、今のお子さんもそして大人の方も変わらないと思います。一度痛い思いをしたところには二度と行きたくないですし、「行かなくちゃと思っても、怖いから行けない」という方も多いのではないでしょうか。
今ではかなり技術が進歩して、できるだけ痛くない治療ができるようになってきました。

1.歯茎の表面に塗り薬の麻酔を塗っています

塗り薬の麻酔 まず、麻酔を打つ部分の歯茎の表面に塗り薬のジェル状の麻酔(またはテープ状の麻酔)を塗ります。表面麻酔を塗ることで、麻酔の針をさすときの「チクッ」という痛みの感覚が軽減されると思います。ちなみにこの塗り薬、使わなくてはいけないという義務はありませんので、使わない歯科医院もあります。ただ、私は痛いのが嫌なので必ず使います。

2.針が無いから痛くない麻酔器「シリジェット」

針が無いから痛くない麻酔器「シリジェット」 さらに、針のない麻酔噴射器で、先に歯茎の表面に麻酔をします。このあとの電動の麻酔器のところで使用する麻酔液を、あらかじめごく少量(0.025ml程度)ジェット噴射させて歯茎に浸透させます。(その後電動麻酔器で1~2ml追加します)。

針をさす時の「チクッ」を感じさせなくすることが目的なので、当然針のないシリジェットでは痛みはありません。治療する部位や処置の内容にもよりますが、多くの場合で使用しています。

3.麻酔液を人肌に温めています

麻酔液 麻酔液が注射するときに、体温より温かすぎたり冷たすぎたりすると、麻酔液が入ってきたことを体が敏感に感じて、それが痛みにつながってしまいます。
ちょうど、朝起きて顔を洗うときに水が冷たすぎるとびっくりして手が痛いくらいですし、逆に熱すぎても痛くて下手したらやけどしてしまうのと似ています。

そこで当院では、体温に近い人肌くらいの温度に麻酔液を温めてから注射しています。(温めても麻酔液の品質に変化はありません。)
もちろん温めなくても使えますが、私は痛いのが嫌なので必ず温めています。

4.一番細い注射針を使っています

細い注射針 太い針よりも、細い針のほうが痛みを感じにくいというのはイメージしていただけると思います。当院では、麻酔が痛くないように「33G」という一番細い注射針を特別に取り寄せて使用しています。もちろんもう少し太めの針も使えますが、私は痛いのが嫌なので必ず一番細い針を使います。(欲を言えばもっと細い針があればいいなと思います)

5.電動の麻酔器でゆっくり麻酔液を入れます

電動の麻酔器 急いで麻酔液を注射してしまうと、その圧力で痛みを感じたり、体調が悪くなってしまう場合もあります。
当院では、コンピュータによる自動制御のできる電動麻酔器を使い、痛みを感じにくいスピードで注射しますので、感じる痛みがかなり少ないと思います。
もちろん電動ではない、普通の手で押していくタイプも使えますが、私は痛いのが嫌なので必ず電動の麻酔器を使います。

6.麻酔が効くまで待ち、確認してから治療をはじめます

麻酔の確認 麻酔を行なってからすぐに治療を始めてしまいますと、麻酔がきちんと効いていなくて痛みを感じてしまうことがあります。一度痛いと感じてしまうと、痛みに敏感になってしまって、患者さんにとっても治療がつらくなってしまいますので、当院では、麻酔が効いたことを確認してから治療に入ります。


痛みの感じ方も、その表現の仕方も人によって様々です。
【痛みの少ない治療】にもいくつか方法がありますので、患者さんや治療内容ごとに、できるだけ痛くない治療を心がけています。また、患者さんとコミュニケーションをとり、できるだけリラックスして治療を受けていただけるように努力しています。

【痛みの少ない治療】と総称していますが、歯にも神経がありますので、残念ながら全く痛くないとは言い切れません。特に前歯や舌側の歯茎は薄くて敏感なので、どうしても少し痛むことがあります。
しかし、【痛みの少ない治療】をするのとしないのとでは、全然違うと思いますし、「歯科治療は痛い」というストレスが、かなり軽減するのではないでしょうか。

また、痛みが強い場合や炎症がはげしい場合は、麻酔が効きにくいなど、【痛みの少ない治療】の効果が薄くなってしまいます。歯が痛くなってから歯科医院に行くと、その痛みを取り除くための治療自体も苦痛になってしまいます。

反対に、歯が痛くなる前に予防をしていれば、歯科医院で痛い思いをすることはまずありません。歯が痛くなる前に歯科医院で定期検診を受けて、快適な生活を送っていただきたいと思っています。