歯ブラシの特徴を知ろう!

みなさんこんにちは、宇都宮市みろ歯科、歯科衛生士の新藤です。

新しい年を迎え、1月の冬の冷え込みも肌を刺すようになってきましたね。この寒さから、風邪や体調の変化に気をつけて下さいね。かくいう私も…少し風邪気味で、毎日のうがいや手洗い、また最近はマヌカハニーを白湯で溶いて飲んだりして喉の痛みを緩和しています。

さて、今日は皆さんよく疑問に思われている歯ブラシの特徴、こちらについて話して行こうと思います。

まず、歯ブラシは4つの部分に分かれています。
①頭部(ヘッド)…長さ、厚さ、幅
②毛…植毛部の形状、毛先の形状、素材、硬さ
③頚部(ネック)…ストレート、カーブ
④把柄部(ハンドル)…太さ、長さ
これらを見ていきます。

《頭部、ヘッド》
基本はコンパクトタイプがオススメです!
○長さについてですが、歯は1本1本とても小さいものです。ヘッドが大きな歯ブラシではその小さな歯の面にきちんと当てることができず、磨き残しな増えてしまいます。したがってコンパクトタイプがおすすめです。(長さ2.0cm以下が目安です。)
ただ、手の不自由な方や高齢者、手先の不器用な方、磨く時間がなかなか取れない方はコンパクトタイプだとうまく当てられないので、ヘッドが少し大きく、4列植毛のもの等がおすすめです。

○厚さですが、基本的に厚みはそこまで気にしなくていいです。ただ、嘔吐反射(えづきやすい方)が強い方や妊娠中でつわりがある方、奥歯に歯ブラシを入れると痛がる方は薄めのタイプがおすすめです。

○幅ですが、歯列不正のある方は幅が小さい方が1歯ずつ磨きやすくなるので、おすすめです。

 

《毛》
基本は、フラットでふつうの硬さ、ナイロン製かPBT製がおすすめです。
○植毛部の形状は、人の歯の大きさの形状は様々です。植毛部の形状が山型でギザギザしているタイプだと、毛先を歯面にきちんと当てるのは至難の業と言えます。したがって、フラットタイプのものがオススメです。またフラットタイプでないと、毛先が寝て力が分散されてしまうため、毛先がらきちんと当たらない部分は十分に磨けないことがあります。

○毛先の形状は、主にラウンド毛とデーパード毛に分けられます。ラウンド毛は、その名の通り毛先が丸くなっているため、歯面にあたる面積が大きいのが特徴です。一方、テーパード毛は毛先が細くなっているため、歯周ポケット内に入りやすい構造になっています。

○素材は、一般的に使われているナイロンや飽和ポリエステル樹脂(PBT)を選びましょう。
ナイロンは現在の主流の毛です。長所は、耐摩耗性が高く、歯ブラシに向いている素材と言われています。短所は毛が広がりやすいので、交換時期が1ヶ月程度と短めになっています。
飽和ポリエステル樹脂(PBT)は近年注目を浴びている素材です。ナイロンより耐久性に優れています。毛先の劣化もナイロンより遅く、また乾燥も早いので、細菌の増殖を抑えやすくなっています。短所は特に見当たりません。ただ、テーパード毛が多く、ラウンド毛が少ない傾向にあります。
他にもシリコンや動物の毛を使っているものもありますが、どちらも普段の歯磨きには向かないのでパッケージもよく見てみてくだい。

○硬さは、共にかため、ふつう、やわらかめ、の3種類があります。皆さん歯ブラシ選びはいつもここで悩まれている方が多いでしょう。基本的に、歯茎が正常な状態であれば「ふつう」の硬さがオススメです。

 

《頚部、ネック》
基本はストレートネックがオススメです。主な形状はストレートとカーブがあります。基本的に、歯面に垂直に毛が当たってプラーク除去率が良くなるストレートネックがオススメです。ただし、カーブネックは力の緩和が期待できるので、ブラッシング圧の強い方にオススメです。

 

《把柄部、ハンドル》
手の状態で、太さ、長さを選びましょう。ほとんどの歯ブラシはハンドルが真っ直ぐで、太さや長さが異なります。
太いタイプは、掴みやすいため、手の不自由な方、握力の弱い方、高齢者に適しています。
細いタイプは、手が小さい場合やペングリップ(鉛筆持ち)で持つ場合に適しています。
長いものは、手の大きな方(特に男性)は短いタイプだと非常に磨きづらいので、長めのタイプが適しています。
短いタイプは、手が小さい場合に適しています。

 

まずは、大体のオススメを上げてみました。次回、さらに分けた方法をお話したいと思いますので、どうぞお待ち下さい!