こんなにスゴイ!唾液について

みなさんこんにちは。宇都宮市みろ歯科、歯科衛生士の山根です。
暑い日が続きますね!みなさん水分補給をしっかりして、体調管理に気をつけていきましょう。

さて今回は、唾液についてお話ししていきます。
これまで、唾液は”ツバ”と呼ばれ、うとまれてきました。誰かのツバを触るのって嫌ですよね。
日常的に口腔内に指を入れている私たちでさえ、グローブなしに素手は無理。自分のだって気持もが悪い。悪者さんはよく素手で自分の歯を触りますが、ツバはすごく嫌がります。体から分泌される汗や涙なら許せるのに、なぜ唾液はダメなんでしょう。
そんな汚いもの扱いを受けている唾液ですが、実はものすごい能力を持っているんです。
唾液なしに口腔内の健康はなく、全身の健康もありえません。しかし、日常臨床で唾液の価値が語られることはほとんどありません。高齢になり服用薬が増え、薬の副作用などによって唾液が減少して初めて注目されるくらいです。
その存在を評価されることがほとんどなく、むしろ“ばっちい”と思われ、無視されている唾液。
今回は皆さんに、唾液がどれだけスゴイものなのかをお伝えしていきたいと思います!
①唾液はどこでできるのか
唾液は、唾液腺という臓器が作ります。約9割の唾液を出す大唾液腺は、耳下腺、顎下腺、舌下腺の3つです。耳下腺がもっとも大きいですが、唾液がもっとも多く分泌されるのは顎下腺です。
唾液腺が3つもあるのは、役割が違うからで、耳下腺はサラサラ唾液(漿液性唾液)、舌下腺はネバネバ唾液(粘液性唾液)、顎下腺は両方を分泌します。サラサラ唾液は水分が多い睡液であるため、消化の促進を促したり、細菌や食べ物を洗い流したり、食べ物を胃腸に運んだりします。ネバネバ睡液はタンパク成分が多い睡液であるため、私たちの身体を守るためにさまざまなはたらきをします。
唾液の分泌には自律神経が関係しており、交感神経が優位なとき(心と体が興奮モードのとき)にはネバネバ唾液、副交感神経が優位なとき(心と体がお休みモードのとき)はサラサラ睡液が分泌されます。しかし、実際の生活では、両方の唾液が分泌され、混合唾液として口の中を潤しています。
大唾液腺は刺激に反応して大量に唾液を分泌します。これを刺激唾液といいます。特に食事時の咀嚼による刺激は刺激唾液の分泌を増大させます。一方で咀嚼などの刺激がなくても自然に流れ出る唾液もあり、これを安静時唾液といいます。
通常、大唾液腺ばかりが注目されますが、実は、口腔粘膜には無数の小唾液腺が存在し、唾液を産生しています。存在する部位によって口唇腺、口蓋腺、頬腺、臼後腺、舌口蓋腺、舌腺と呼ばれています。無数にあるところがポイントで、粘膜を隙間なくカバーしているのです。1cm四方で3〜9個もあります。
ちなみに、歯肉には小睡液腺はありません。咀嚼の時に食べ物が歯肉に当たることで、唾液腺の開口部が詰まる危険があるためです。

次回も唾液についてお話ししていきます!