歯ブラシの選び方

こんにちは。宇都宮市みろ歯科、歯科衛生士の高木です。
今年はデンタルショーや各メーカーさんのセミナーが開催されいくつか参加して歯ブラシや歯磨剤について勉強させていただく機会がありました。
患者様からよく、歯ブラシは何を使ったら良いのかとご質問を受けます。
たくさんのメーカーさんから様々な種類の、安価なものから高価なものまで数多くの歯ブラシが販売されているので確かに何を使ったら良いのか、迷ってしまいますよね。
患者様お一人お一人、お口の中に合った歯ブラシをオススメできるのが一番なのですが、おおまかに歯ブラシの特徴とそれに適したお口の中の特徴を、歯科専売の歯ブラシのパンフレットを元にまとめてみたので参考にしてみてください。
まずは、お口の中の特徴として大きく2つ。
歯周病と虫歯に分かれます。
◎歯周病予防には『歯間部』や『歯肉ポケット』のプラークコントロールとマッサージが必要になるので比較的毛先の柔らかい歯ブラシがオススメです。
更に、その中でも歯肉に炎症があったり、歯肉の痛みが強い方にはより柔らかめの歯ブラシが適しています。
いずれも、歯周病用の歯ブラシを選択してください。
◎虫歯予防には『歯間部』『咬合面』『最後臼歯』(いわゆる虫歯になりやすい所)のプラークコントロールが大切になるので、細かいところまで毛先が届く構造の歯ブラシがオススメです。
各メーカー,毛先やヘッドの薄さが工夫され作られています。
次に性別や年齢(お口の大きさ)で更に種類が分かれてきます。
◎成人男性にはヘッドが比較的細長いもの
◎女性や10代のお子様にはコンパクト形状のもの
がオススメです。
◎お子様は乳歯期、生え替わり期と更に細かく分かれてきますので、その年齢に合わせたものを選択してください。
更に、正しいブラッシングが習慣化されない、またはお年寄りや手が不自由で歯ブラシを上手に当てにくい方には短時間で効率よく、おおまかに歯面全体のプラークを落とせるヘッドが大きくハンドルが太めで握りやすい歯ブラシもあります。
その他、
口腔内外科処置後や重度の歯周炎により歯肉を傷つけないタイプ
ステイン除去に優れた美白歯ブラシ
インプラント構造に対応した歯ブラシ
などがあります。
まずはご自身のお口の中のリスクを知り、どのような形態の歯ブラシが適しているのかを確認することが大切になってきます。
更に、リスク部位への歯ブラシの当て方、力加減、動かし方、そして歯ブラシではどうしても磨けないところへは更に補助的なフロスや歯間ブラシなどの使用も必須になります。
歯科医院でのメンテナンスではその様なアドバイスもさせていただいているので、定期的な受診によりその都度適したブラッシング方法と歯ブラシの選択をしていきましょう。