虫歯リスクが高い部位

こんにちは。宇都宮市みろ歯科、歯科衛生士の菅野です。

毎日暑く、過ごしにくい日々が続いてますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

わたしは、冷房の効いた環境で仕事が出来るため、日中の暑さに免疫がなく、お休みの日などはこの暑さに耐えられません(>_<)

体温調節も難しいので、いつもよりも多めに水分をとったり、塩分をとるなどして皆さんも熱中症には気をつけて下さいね!

今日は虫歯リスクが高い部位についてお話しさせていただきます。


歯ブラシを毎日していても、虫歯になりやすい部位がちゃんと磨けていなかったら、歯ブラシの意味がなくなってしまいます。では、そのリスク部位とはどこなのか?
どこを最優先に磨かなければならないのか?

を今から解説します!

①歯と歯ぐきの境目

歯の根っこの部分(歯頸部)は、他と比べるとやわらかい歯の質(セメント質や象牙質)なので虫歯になりやすいのです。

根面の虫歯の予防、進行防止にはサホライドが有益であるといわれています。サホライドは虫歯に塗布すると黒く着色するという副作用があります。

②歯と歯の間

歯と歯の間は、ほとんどの場合、歯ブラシでは磨けません。
そこで、この部位を磨くことに特化している、デンタルフロスと歯間ブラシを使うことで掃除が出来ます。
特に上の奥歯の歯と歯の間(上顎67間)が一番汚れやすいです。

③噛む面の溝

特に6歳臼歯と呼ばれている奥歯は、一番早く萌出する永久歯であることと、エナメル質が未成熟なため、虫歯になりやすいです。

特に6歳臼歯は、
・出てきたばかりで歯のエナメル質の成熟が不十分である。
・はえている期間中、歯の位置が他の歯の噛む面より低い位置にある。
・歯ぐきが少しかぶったままとなる場合がある。
汚れが蓄積しやすい状態になります。
この期間においては歯ブラシを横からいれて1本磨きでお掃除したり、ワンタフトブラシを使用したり、フッ素を有効的に活用することが大切です。

◯他にも注意が必要な部位

歯肉が加齢や歯周病で少しずつ下がり、歯の根の象牙質の部分が露出した部分は、エナメル質よりもやわらかく虫歯が進行しやすいため、注意が必要です。

天然の歯の構造は図のようになっており、歯茎より下の部分にはエナメル質がありません。エナメル質は人体の中で最も硬い部分で、虫歯から歯を守ってくれるのですが、エナメル質がない歯ぐきから下の部分の象牙質がむき出しになると、虫歯には大変弱くなってしまいます。

詰め物や被せ物などで治療した部位も心配です。虫歯治療で詰め物や被せ物をした歯は、材料と歯の境目の部分に虫歯が入り込んでしまうと、内部で再び虫歯になってしまいます。銀歯は特に段差が出来やすく、二次虫歯になるリスクが高いといわれていますので、この部分は特に丁寧に歯磨きをしましょう。


リスク部位がわかれば、ご自身でも歯ブラシを効率よく行えます。リスク部位をよく磨きましょう。
患者さん11人で、お口の状況は異なっていますので、自分に合った清掃方法、予防法をみろ歯科で身につけていきましょう!