顎関節症について

こんにちは!宇都宮市みろ歯科・歯科助手 星野です!

梅雨に入り、じめじめした毎日が続きますが、気持ちだけは爽やかに過ごしていきたいですね。気分転換などをしながら、この梅雨を乗り切っていきましょう!

今日は、顎関節症についてお話しさせていただきます。

顥関節症の患者さんは全国で約1,900万人(人口の15.2%)いると推定されます(平成28年度歯科疾患実態調査)

これは、一般的な歯科医院での1日の患者数が25名(全国平均)とすると、顎関節症状をもつ患者さんが、毎日約3名は来院していることになります。

顎関節症の症状は、顎関節雑音(顎を動かすとカクカクと音がする)、顎関節痛や咀嚼節痛(口の開け閉めや噛み締めたりすると顎関節や咀嚼節が痛む)、開口障害(口が開かない)が主な症状になります。

顎関節症の発症は、顎関節症の原因となるいくつかの要因が重なり、その患者さんがもつ耐久力を超えた場合に症状が引き起こされると考えられています。また、顎関節症の原因となる要因は、①解剖要因(生まれ持った顎関節の筋肉の弱さ)、②咬合要因(噛み合わせの悪さ)、③精神的要因(ストレスや緊張)、④外傷要因(転倒や事故)、⑤行動的要因(日常生活の癖や習慣)等が主な原因と言われています。

顎関節の治療は歯科医師が、患者さんの訴えがどの病態にあたるかを診断(病態診断)した後、それぞれに応じた治療法を選択します(病態治療)。そしてまずは、基本治療と呼ばれる顎関節症の治療を行います。基本治療は原則として、元に戻せる治療(可逆的治療)をメインとします。また、セルフケアのポイントとして日常生活指導をしたり、普段の患者さんご自身の癖を自覚してもらい、リスク因子を減らすというものもあります。その他にも運動療法といった顎関節が痛くてもよく動かすことで、顎関節内部の骨液が循環し、関節内部に溜まった疼痛物質が排除されることにより、痛みが軽減するといったものもあります。

しかし、顎関節症は生活習慣病であるという一面ももっています。したがって、生活のなかのリスク因子を減らせば顎関節症の発症を防ぎ、症状を軽減することができます。

リスク因子を見つけ出し(病因診断)、コントロールすることで、顎関節症の症状改善が見込まれます(病因診断)顥関節症の多くは病因治療と病態治療を2つの軸として治療を行うことで、改善していきます。

顎関節症をすぐに治るものではありませんが、早めのアプローチが改善に繋がる第一歩になります!!!

困っていたり、気になっているようでしたら一度みろ歯科へいらしてくださいね♪