栄養バランスと運動

こんにちは、宇都宮市みろ歯科 衛生士の高木です。
新型コロナウィルス感染症が5類感染症に移行され、以前のような生活が戻ってきましたね。
コロナ流行後、初めてディズニーシーに行ってきました!パーク内では皆(キャストさんも)マスクを外し、とても懐かしく感慨深いものがありました。
まだまだウィルスが無くなったわけではないので油断はできませんが、昔のようなにぎわいが戻ってくれることを切に願うばかりです。
そして肝心のディズニーシーは、台風2号の影響により一日中雨…傘が手放せず足元もびしゃびしゃになりながらの思い出となりました( ; ; )
今回はカルシウムと骨の関係についてまとめてみました。
まず歯と骨の関係性について。
当院を受診されている方にはカウンセリングの際にお話していますが、
歯は何に支えられているかご存知ですか?
一見、歯は歯肉に覆われて見えますが、実は歯肉の中には歯槽骨という骨があります。
よって、歯は歯槽骨に支えられているという事になります。
歯周病になるとその歯槽骨が溶けてしまい、支えられるものがなくなってしまってやがて歯がグラグラして抜けてしまうということになります。
歯を守るためには虫歯や歯周病にならないことが大切!ということなのですが、
健康でいるためにはそれだけではなく、そもそもの骨を強くしておくことも大切です。
その骨を強くするためにどうしたら良いか?
なんとなくカルシウム摂取が連想されるとことと思います。
カルシウムは体にとってものすごく大事な栄養素です。
体内カルシウムの99%は骨に存在しています。
骨は体を支えて動かすための器官と思われがちですが、「カルシウムの貯蔵庫」という非常に重要な役目を果たしています。
偏った食事によってカルシウムが不足し、血中カルシウム濃度が下がると、副甲状腺がホルモンを出して破骨細胞に骨を溶けさせ、骨に蓄えられているカルシウムを血中に補給します。
これが続くと、当然ですが骨は減っていきます。
カルシウム不足にならないように食事バランスに気をつけることは、骨粗鬆症予防のために結果的には重要です。
運動によって骨に適度な力をかけることも、骨をつよくするために重要です。
咬合性外傷や矯正移動など、力が歯根膜や歯肉に加わる結果、周囲の歯槽骨が減りますが、むしろこれは特殊な状況です。
一般的には、力が骨に作用する場所では骨が増えることが知られています。
口腔内でも、咬合力の強い方では骨隆起が見られることがありますが、これは顎骨に加わった力が集まる場所で骨が増えています。
逆に歯が失くなった方では、顎骨に加わる力が減るために、顎の骨が痩せていきます。
バランスよく噛むことで、歯根膜に過度の負担をかけず、顎骨に適切に力がかかる。
これが口腔の健康を維持するために重要なことであるということです。
カルシウムは牛乳、魚類、納豆や豆腐などの大豆製品、海藻類、切り干し大根やゴマに多く含まれています。
こうしてみると、和食に多いイメージですね!
和食を中心とした食事でカルシウムを摂取し、適度な運動(口腔内なら適切な咬合力)で骨を強くしていきましょう。