SPT ってなに?

こんにちは。

宇都宮市みろ歯科、清野です。
ジメジメと蒸し暑い日が続くようになってきました。
そろそろ梅雨到来ですね。
我が家では梅雨入りを前に、観葉植物の植え替えを済ませました。
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傷んでいる葉やぎゅうぎゅうの根を落とし、新しい鉢に替えます。そこからさらに新芽が出、大きく成長する植物たちを見ているととっても癒されます~。
子供も思春期に入ってきたのか、私に反発することが増えたので今はこの子たち(ペットに似た愛情表現になってます)が、もっぱら心の拠り所になっています。
さて、話変わって先日、スタッフの皆で昼食時に学生アルバイトの磯辺さんから何の前触れもなく
『問題です。SPTとは何の略でしょうか~?』
と唐突に出ました。
…マズイ。
…分からない。
…多分、Pはperiodontal(歯周病)のことだと思う…が、確証はない。
しかも真横に院長も居る…。
どのような患者さんに対して行うべき治療なのか頭では分かっているものの、それを言語化するのはとても難しいです。冷や汗が出た一件でした。
SPTとはSupportive Periodontal Therapy
(サポーティブ·ペリオドンタル·セラピー)
の略で、保険用語では
『歯周病安定期治療』
と表します。
実際には患者さんに対してSPTというワードはほぼ使いません。
(が、歯科衛生士としては勿論把握していないといけないですね。汗)
内容としては、一連の歯周治療が終わったあと、一時的に病状が安定した状態にある患者さんに対し、歯周組織の状態を維持するため、プラークコントロールやクリーニング、咬合調整、機械的歯面清掃などの治療を継続的に行うことを指します。
また、一時的に症状が安定した状態とは、歯周基本治療が終了した後の再評価において、口腔内のほとんどが健康であるものの、部分的に深い歯周ポケットがあり、歯周病の再発が危ぶまれるような状態のことを言います。
SPTによるクリーニングの頻度は、患者さんそれぞれにより変わります。
深い歯周ポケットを数歯にわたり認め、プラークコントロールの指導が必要な場合は1ヵ月ほどで来院してもらいクリーニングや歯ブラシ等セルフケアの指導を行います。
その後の口腔内の状態により次の間隔を広げたり短くしていくこともあります。
ご存じの方も多いと思いますが、歯を失くす原因として虫歯よりも歯周病が圧倒的に多いです。
また、歯周病菌由来により糖尿病·早産·低体重児出産·肥満·血管の動脈硬化など様々な疾患にかかりやすくなることも証明されています。
一旦、通院が終わったからもうおしまいではなく、安定期治療のクリーニングやメンテナンスは是非受けましょう。