妊娠中から虫歯予防を!

こんにちは。宇都宮市みろ歯科、歯科技工士の西澤です。
最近は気温も暖かくなり、桜も満開に近づいてきました!
城址公園にもたくさんの方が桜を見にお散歩されています。今年から屋台が出ている所も見られ、コロナ前の賑わいが戻ってきて嬉しいことですね!
さて、今回は妊婦さんの歯科事情についてお話させていただきます。
☆虫歯予防は妊娠中から始まっているのはご存知ですか?
生まれて来てすぐの赤ちゃんのお口の中には虫歯菌は存在しません。
お母様やお父様からの口移しや熱いものを冷ます時に行うフウフウしたりした時などにむし歯菌が赤ちゃんのお口の中に入ってしまうのです。
これによって将来お子様が虫歯になってしまう可能性を高めてしまっているのです。
お子様のお口の中にむし歯菌が入らないように、妊娠中にお父様やお母様がしっかりとむし歯治療や歯周病治療を行うことで、生まれてくるお子様のお口の健康管理がしやすくなります。
☆妊娠性歯肉炎って知っていますか?
妊娠性歯肉炎とは、その名の通り、妊娠中に起きる歯肉炎のことです。妊娠中は、ホルモンバランスが不正になることが多く、ホルモンバランスの崩れによって抵抗力や免疫力が一時的に下がり、歯肉に感染を起こしやすくなります。
そのため、歯ぐきが腫れたり、歯ぐきから血が出やすくなったりしやすくなります。
妊娠中は、歯ブラシの回数を増やしたり、歯医者さんでのクリーニングに頻繁に通院したりして、お口の中のをきれいに保つようにしましょう。
☆妊娠中の歯科治療は大丈夫?
「妊娠中なんですが治療しても大丈夫ですか?」と良く聞かれます。
時期によってできる治療とできない治療があります。流産しやすい2~3ヶ月と早産の可能性がある8ヶ月以降は治療は適していないと思われますが、安定期の4~6ヶ月の間は、ほとんどの歯科治療をしても良いと言われています。
歯石除去やお口のクリーニングに関しては妊娠中いつだって行って大丈夫です。
☆妊娠中のレントゲン(X線照射)は大丈夫?
歯科治療を行う前に、歯の中を見たり、歯槽骨の状態を見るためにレントゲン撮影を行います。
妊婦さんの中で奇形の可能性に関して一番心配される分野でもあります。
歯科治療で撮影するレントゲン撮影ですが、お口全体を撮影するパノラマレントゲン撮影で約0.03ミリシーベルト、小さな範囲で撮影するデンタルレントゲン撮影で約0.01ミリシーベルト、歯科用CT撮影でも約0.10ミリシーベルトと言われています。
ですので、ほとんど赤ちゃんには影響がないと言われています。
☆妊婦さんもご安心ください!
当院では、妊娠の時期に合わせて、できる治療とできない治療について、しっかりと状況把握を行っております。生まれてくるお子様のためにも、妊娠中からしっかりと予防するようにしましょう!