口内炎と口腔がんについて②

こんにちは!宇都宮みろ歯科、歯科助手の小堀です!皆様、新年あけましておめでとうございます(^O^)本年も皆様の、お口の健康のためのお手伝いを精一杯させて頂きたいと思いますのでよろしくお願い致します!

お正月休みに初詣に行ってきました。新年の挨拶をした後に、おみくじを引いたらなんと!!大吉でした( ´˘` )とっても嬉しかったです♫皆様は初詣は行かれましたか?

さて、前回は口腔がんについてお話させて頂きましたが、今回は口内炎と口腔がんの違いをお伝えしていきたいと思います!

《口内炎》口腔粘膜に生じる炎症の総称。いくつか種類がありますが、一般的なアフタ性口内炎は強い痛みをともなう数mmの灰白色~黄白色の潰瘍が生じます。口の中のさまざまな部分の粘膜にでき、舌に発症することも多くあります。一般的な口内炎であれば、複数発症することも多く、1~2週間程度で治癒します。
《口腔がん》口腔に発生するがんの総称。発生部位により舌がん、歯肉がん、頬粘膜がん、口底がんなどと呼ばれ、歯以外の口のなかの粘膜に、どこでも発生する可能性があります。5年相対生存率は男性60.7%、女性69.4%です。(2009~2011年のデータ)
そして腫瘍の見た目の特徴としては、臨床視診型といわれる分類があります。腫瘍の進展のしかたによって外向性腫瘍(外側に発症していくタイプ)と内向性腫瘍(内側に発症していくタイプ)に分けられ、それぞれさまざまな色・形態が存在します。それぞれの特徴と鑑別疾患を詳しくお話していきたいと思います!

《外向性腫瘍》
「白斑型」周囲組織よりわすがに隆起した白板で中央部または辺縁部にびらんまたは潰瘍をともなうものがある。びらんをともなわないものは無症状なことが多い。
鑑別疾患:白板症、口腔扁平苔癬、ニコチン性口内炎、口腔ガンジダ症など
「乳頭型」カリフラワー様の隆起(プツプツした隆起)を示し、表面は白く角化している。痛みなどの自覚症状は少ない。
鑑別疾患:褥創性潰瘍、梅毒性潰瘍、結核性潰瘍、アフタ性口内炎など
「肉芽型」表面が肉芽状を呈し、盛り上がったもので腫瘍組織白体が露出している。痛む、触れると出血するなどの症状を呈することが多い。
鑑別疾患:乳頭腫

《内向性腫瘍》
「びらん型」境界不明瞭(病変と正常な組織の境目がわかりづらい)なびらん、あるいは局所的な粘膜剥離として現れるもの。しみる、出血するなどの症状を呈する。
鑑別疾患:口腔扁平苔癬、剥離性歯肉炎など
「潰瘍型」口内炎のような見た目を呈する。一般的な口内炎との違いは、出血しやすく、周囲に硬さを触知することが挙げられる。直下に骨がある部位では平坦な浅い潰瘍を、軟組織の豊富な部位で時としてやや深めの潰瘍となる。比較的初期より接触痛がある。
鑑別疾患:褥創性潰瘍、梅毒性潰瘍、結核性潰瘍、アフタ性口内炎など
「腫瘤硬結型」膨隆が見られるので、粘膜の表面に潰瘍など目立った変化が見られないのに、粘膜下に硬結を触知するもの。
鑑別疾患:炎症性腫脹(慢性炎症)、良性腫瘍など

このように口腔がんでもたくさんの種類があるんです!驚きですよね…専門的な言葉ばかり並んで中々難しいかと思います。なのでお口の中に出来物ができた時は、お気軽にご来院くださいね。