ドライマウスって?

こんにちは。宇都宮市みろ歯科、歯科衛生士の菅野です。

この時期乾燥の季節ですが、実はお口の中も乾燥します!この事を、ドライマウスと言います。口腔内の乾きや口臭などの症状はドライマウスが原因かもしれません。ドライマウスが進行すると、虫歯や歯周病、舌のひび割れによる痛みや味覚障害などの様々な症状を引き起こすことがあります。

そこでドライマウスの原因になる日常生活を紹介します。

◯精神的ストレス 

唾液の分泌は精神的なストレスも深く関係しています。リラックスしている状態だと唾液の分泌量は増えますが、ストレスがあるとき、または緊張したときは分泌量が減ってしまうのです。ストレスを抱えた状態が続くと口内が乾燥する状態も長引き、ドライマウスの症状が慢性化することもあります。

◯薬や治療の副作用

副作用としてドライマウスを起こす薬剤は数多く存在しています。例として、痛みを抑える鎮痛剤、鼻炎や花粉症などのアレルギー症状を抑える抗ヒスタミン薬、うつ病などの治療に使われる抗うつ薬などの向精神薬などが挙げられます。その他、降圧薬や利尿薬、筋弛緩剤なども同様です。また、がん治療として行われる化学療法や放射線療法の副作用でも、ドライマウスの症状が起きることがあります。

喫煙やアルコールの摂取

タバコの葉に含まれるニコチンや煙中のタールなどによって血行が悪くなり、唾液の分泌量が減少すると言われています。また、アルコールを飲みすぎる利尿作用が働いて脱水を招きます。唾液の分泌量が減るため、ドライマウスになることもあるのです。

◯口周りの筋力低下

唾液は、あごや舌など口周りの筋肉を動かすことによって分泌されやすくなります。やわらかい食べ物を食べる習慣があると口周りの筋力が衰え、唾液分泌の減少を招きやすいので注意が必要です。また、加齢によっても口周りの筋肉が低下して唾液の分泌量が減り、結果的にドライマウスになりやすくなります。

◯口呼吸

口呼吸とは、空気を吸うときと吐くときの両方、もしくはどちらか一方でも、口から呼吸を行う呼吸法です。口呼吸をする習慣がある人や、睡眠中にいびきをかいて口を開ける時間が長い人は、口内の唾液が蒸発してしまうためドライマウスになりやすい傾向があります。

これらの原因が考えられます。

自分でできるドライマウス対策として、

唾液の分泌を促すには、口周りのストレッチや唾液腺がある場所をマッサージするのも効果的です。

<顔面体操>

口を横に引いたり、突き出したりします。また、頬を膨らませたり、息を吸ったりしながら口周りを動かしましょう。

<舌ストレッチ>

口を大きく開けたまま舌を前方に突き出したり、舌を上顎に付けたり、左右に動かしたりします。

<唾液腺のマッサージ>

耳下腺の刺激:頬に4本の指を当て、うしろから前に向かって押します。(10)

顎下腺の刺激:指で耳下から顎下まで、5ヵ所ぐらいに分けて押してください。(5)

舌下腺の刺激:顎の真下に両親指を当て、グッと突き上げるように押します。(10)

皆さんもドライマウスにならないように対策をしていきましょう!