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ミロ歯科公式ブログ
2026.1.19
歯周病とは?
歯周病は、成人の多くが罹患しているとされる身近な口腔疾患です。しかし、日常生活の中で強い痛みを伴うことが少ないため、深刻な病気として認識されにくい傾向があります。歯ぐきの腫れや出血といった初期症状も、疲労や体調の変化による一時的なものとして見過ごされがちです。
一方で、歯周病は静かに進行し、気付かないうちに歯を支える組織へ大きなダメージを与えます。歯を失うだけでなく、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があることから、正しい知識を持つことが重要です。
歯周病とは?
歯周病とは、歯そのものではなく、歯を支える周囲の組織に炎症が起こる疾患です。歯ぐき、歯根膜、歯槽骨といった歯周組織は、噛む力を支え、歯を安定させる重要な役割を担っています。これらの組織が健康であることで、食事や会話を不自由なく行えます。
炎症が歯ぐきに限定されている状態は歯肉炎と呼ばれ、適切なケアによって回復が可能です。しかし、炎症が深部に及ぶと歯周炎へ進行し、歯槽骨が徐々に吸収されます。歯槽骨は一度失われると自然に元へ戻ることがないため、歯周病は早期対応が極めて重要な病気です。
歯周病の原因
歯周病の発症には、口腔内に存在する細菌が原因となります。歯磨きが不十分な状態が続くと、歯の表面に歯垢が付着します。この歯垢は細菌の塊であり、毒素を産生して歯ぐきに炎症反応を引き起こします。
歯垢が長期間除去されないと、唾液中の成分と結合して歯石へと変化します。歯石は表面が粗く、さらに歯垢が付着しやすい環境を作り出します。この悪循環が続くことで、歯周ポケットが深くなり、歯周病は慢性的に進行していきます。
歯周病の症状
歯周病の初期段階では、歯ぐきが赤く腫れたり、歯磨きの際に出血したりする症状が見られます。この時点では痛みがほとんどないため、異常として認識されにくい状況が続きます。口腔内の変化に注意を払わない場合、症状は徐々に悪化します。
中等度から重度へ進行すると、口臭の悪化や歯ぐきの退縮が顕著になります。歯を支える骨が減少することで歯の動揺が起こり、噛む力が低下します。この状態を放置すると、日常生活に支障をきたし、歯の保存が困難になる場合もあります。
歯周病と全身疾患の関連性
近年の研究により、歯周病と全身疾患との関連性が明らかになっています。歯周病による慢性的な炎症は、血管を通じて全身に影響を及ぼす可能性があります。その結果、生活習慣病のリスクが高まることが指摘されています。
特に糖尿病との関係は双方向性があり、歯周病が糖尿病を悪化させ、糖尿病が歯周病の進行を促進します。また、心血管系への影響や妊娠中の健康リスクとの関連も報告されており、口腔ケアは全身管理の一環として捉える必要があります。
歯周病治療の基本
歯周病の治療は、原因である細菌性の汚れを徹底的に除去することです。歯科では、専門的な器具を使用して歯石や歯垢を除去し、歯周ポケット内を清潔な状態へ導きます。この処置により、炎症の改善が期待できます。
症状が進行している場合には、歯周外科治療が選択されることもあります。視野を確保した状態で感染源を除去することで、歯周組織の安定を図ります。治療後は再発防止のため、定期的なメンテナンスと生活習慣の見直しが重要となります。
歯周病の予防
歯周病予防には、日常的なセルフケアが大きく影響します。毎日の歯磨きを丁寧に行い、歯と歯ぐきの境目を意識することで、歯垢の蓄積を抑制できます。正しいブラッシング方法を習得することが、予防の基本です。
さらに、歯科での定期検診を受けることで、目に見えない初期変化を把握できます。歯周病は進行を止めることが可能な病気であり、予防意識を持つことで健康な口腔環境を維持できます。長期的な視点でケアを続けることが、歯を守る最良の方法です。

