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訪問歯科
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訪問歯科について
訪問歯科診療について執筆協力した書籍が出版されました!
栃木県初!県内ではみろ歯科のみ!訪問歯科診療について執筆協力した書籍が出版されました!全国の書店やAmazonで購入できます。みろ歯科受付でも購入できます。(1300円+税)


利用者さんやご家族のご希望がありましたら、ケアマネジャーさん等と連携して訪問歯科診療に伺います。利用料も保険診療(医療保険、介護保険)ですので、ご安心下さい。
当院は日本の訪問歯科分野の最大手、日本訪問歯科協会と連携していますので、事務手続きも万全です。 在宅診療、施設訪問、いつでもご相談下さい!
みろ歯科にお任せ下さい!
患者様、ご家族様や施設職員の方からのご相談、ご質問、いつでもお待ちしています。
おおよその治療の期間や費用、また治療内容や今後の見通しなども極力専門用語は使わず、わかりやすくお答えするよう心がけております。
患者様の状態を1番に考えることはもちろん、急な対応も臨機応変に対応しますので、いつでもご連絡下さい。
歯や入れ歯はもちろん、咀嚼や嚥下等、口腔に関することは全てお任せ下さい。
施設職員の方のお手を煩わせるような依頼は行いませんので、ご安心下さい。
認知症やその他疾病・傷病に対しての理解し、対応していくよう努めています。
訪問歯科診療は、介護支援専門員(ケアマネージャー)の資格を取得し、介護保険の制度から介護業界の全体像を理解している院長のいる、みろ歯科にお任せ下さい!
「なぜ、歯科医師が介護支援専門員(ケアマネージャー)の資格を取得し、“介護支援歯科医師“になったのか?」
ほとんどの歯科医師は何もわかっていません!
一般的な歯科医師は医療保険制度(健康保険)については理解していますが、介護保険については、実はよくわかっていない、というのが現状です。
なぜなら介護保険制度ができたのが2000年(平成12年)であるため、それ以前に歯科医師になっている方はもちろん、私を含めその前後に大学を卒業している歯科医師も介護保険については大学で習っておらず、日々の歯科診療以外の時間に自分から学びに行かなければ知ることができないからです。
しかしながら幸か不幸か、歯科医師は介護保険について学ばなくても生活には特に困らなかった、だからほとんどの歯科医師は未だに介護について何もわかっていないのです。
介護支援専門員(ケアマネージャー)の資格を取得する前の私も、まさにそうでした。
ただし昨今、国の調査では「歯科治療や口腔健康管理が必要である高齢者に対しても、治療が行われていない」ことが問題として挙げられており、歯科医師も変化に対応していく事が求められています。
訪問歯科をやっています、が…
そして介護保険について知っていますという歯科医師や、訪問歯科診療をやっていますという歯科医院の場合でも、訪問歯科を専門で行なっている歯科医院以外の、多くの歯科医院は、今まで自分の歯科医院に通院していた患者さんが、介護が必要な状況になって通院が困難になった等で、訪問歯科の依頼があった時に、昼休みなどに主に入れ歯の調整をしに行っているというのが精いっぱい、という状況です。
もう少し取り組んでいる歯科医院でも、
・患者様(ご家族)とのやり取りのみで、ケアマネジャーへは連絡していない
・患者の担当ケアマネジャーを知らない
・手間なので介護報酬の算定をしていない
など、連携は図れていないところも多いですし、連携を図れているといわれる先生でも、居宅療養管理指導の算定のため、診療情報提供書をFAXや郵送しているだけという状況が非常に多いです。
しかし、残念ながらそれでは連携を図れているとは言えません。
制度が違う
加えて、健康保険(医療保険)と介護保険では歯科医院が受け取る報酬の制度も異なります。
「〇〇の処置をおこなったら□□円(健康保険の場合は△点、介護保険の場合は▽単位、と呼びます)」というルールについて、毎日の歯科診療で圧倒的に多く使われている健康保険の算定や、社会保険診療報酬支払基金と国民健康保険団体連合会(後期高齢者医療制度含む)の事務と比べて、患者さんが少なく不慣れな訪問歯科診療での介護保険報酬の算定や事務は非常に煩雑で面倒くさい。その上訪問歯科診療の保険請求は細かなルールが多く、さらに例外規定がいくつもあって理解しにくいのです。
しかも、健康保険と介護保険の両方の知識が必要になり、これに公費請求が絡んでくると、うんざりするほど複雑になります。そんな状況なので、最初は訪問歯科診療に力を入れていたものの、徐々に、自然と縮小してきてしまう、これが訪問歯科診療あるあるで、かつて私もそうでした。まさに実体験です。
結局、わからない
そして普通は自分の仕事や生計に直結しないことにはあまり関心がありません。訪問歯科診療を行なっている歯科医院でも、当然のことながら、自身の医院が算定できる項目については知っているでしょう。ただそれ以外の、例えばデイサービスや訪問介護等では何が行われていて、それに対してどれくらいの費用がかかっているのか、正しく理解している歯科医師はほとんどいないでしょう。その状況では、医師や看護師、その他の職種の方と連携して患者さんの事を一緒に考えていくのは難しく、結局はたまに来る入れ歯の調整屋さんになってしまいます。
目指した理由
そんな私が介護支援専門員(ケアマネージャー)の資格を取得し、積極的に訪問歯科診療を行うようになるには、ある大きなきっかけがありました。それは、祖母の死でした。
祖母は亡くなる前にしばらく神奈川県の老人施設に入所していました。宇都宮から車で2時間半程のところにあるので、入所後何度か会いに行きましたが、行くたびに少しずつ弱っていっているのがみてわかりその都度心配していました。そんな中で最も容態が変化したのは、入れ歯が合わなくて使えなくなり、またむせてしまうことで食事が困難になり、誤嚥のリスクもあったため、最終的にはチューブで胃に直接栄養を流す胃ろうとなった時でした。その時の祖母の精気を失ってしまった表情やいわゆる寝たきりになってしまった姿は、今でも脳裏に焼き付いています。
自分が子供の頃、夏休みに田舎のおばあちゃんの家に行くのが楽しみで、帰る時には帰るのが嫌で車内で泣き出す、そんなおばあちゃん子だった私にはとても衝撃的だったのです。その時施設のスタッフの方に歯科治療についてはどんな感じなのか伺いましたが、施設のスタッフの方も歯科については、一応どこかの歯医者が訪問で来ているものの、あまりわかっていない感じでした。
でもまあそうだよな、医師の指示のもとで日々患者のケアしていく看護師さんに比べて訪問で来る歯科医師ってよくわからない存在で、仕方ないよな、と思いましたし、当時は自分も介護について全くわかっていませんでした。
それから間もなく、祖母は亡くなりました。最終的には老衰で天寿を全うしましたが、入所から亡くなるまであっという間の出来事でした。葬儀の時に、ただ悲しいと落ち込むだけではなく、次につながる要素を考えようと思い、これをきっかけに介護のことをしっかり学ぼう、そして特に、胃ろうで弱くなった祖母の姿をみた衝撃から、できるだけ最後まで口から食事を摂取できるように、歯科医師として他の職種の方々とよく連携して、できることをやっていくべきだと決意しました。


介護の世界を知る
そこからは、まず介護業界全体を理解していくことから始めていきました。そもそも祖母のいた施設は病院だったのか、介護保険施設なのか、老人ホームなのか、それも知りませんでしたし、医師と看護師以外の職種、介護福祉士や理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、そして介護支援専門員(ケアマネージャー)も、聞いたことがあるくらいで、具体的には何も知りませんでした。そして様々な情報を収集していくうちに、自分に介護支援専門員(ケアマネージャー)の受験資格があることを知りました。医療に関わる国家資格実績を5年以上かつ900日以上という条件を満たしていたのです。
介護支援専門員(ケアマネージャー)って?
介護支援専門員(ケアマネージャー)とは、介護の司令塔のような役割で、どのような介護サービスをどれ位利用するのか、利用者1人1人の状況を把握してケアプランを立てます。そしてそれを基に、様々な職種が連携してケアやサポートを行います。そのため介護支援専門員(ケアマネージャー)になるのはとても難しく、試験の合格率は20%程度と、かなり高いハードルです。
その上、多くの受験生は現役で看護師や介護士などの介護職で働いており、そのキャリアのステップアップで介護支援専門員(ケアマネージャー)の試験を受験するパターンが多く、その場合はある程度日々の仕事で介護の知識や現場を知っているので、普段の仕事が全く介護の門外漢な私のような者よりも有利な条件のはずで、それでも試験の合格率はわずか20%なのです。
ちなみに、私が20年以上前に受験した時の歯科医師国家試験の合格率は70%位でしたので、合格率だけ見れば介護支援専門員(ケアマネージャー)試験の方が難しいですし、学生の時は20代で勉強だけしてればよかった頃と比較して、フルタイムで歯医者の院長として仕事をしつつ、40代半ばで記憶力や集中力が衰えるなかでの受験となるため、より一層困難を極めると思いました。
受験勉強

それからは覚悟を決め、そこから約半年間、診療後毎日1時間、休日は6時間、分厚いテキストと過去問題集との格闘を続けました。未知なる世界で、初めて聞く言葉も多くてなかなか進まず、20年以上前に歯科医師国家試験を受験した時よりもずっと大変でした。
ただ、少し理解が進んでいくと、今まで見えていなかった世界が自然と見えるようになってきました。例えば、今まで車で通勤時に全く気にも留めなかった病院に併設された「介護老人福祉施設」の看板とか、自転車に乗っている時に「地域包括支援センター」とか「特別養護老人ホーム」といった看板が自然と目に入ってきて、だんだん楽しくなってきたのです。そしてその都度、それはどういう施設で、管轄行政機関はどこで、どのような方向けの施設で、定員は何人で、どういう職種の方が働いているのか、調べて反復して知識を強化していきました。
また、隙間時間にYoutubeやアプリですぐにスマホで学習できるので、一通りテキストで学んだ後はデジタルデバイスのおかげで昔より遥かに効率的に勉強が進んでいきました。
そして半年後、宇都宮大学で介護支援専門員(ケアマネージャー)の試験を受験し、一発で合格できました。筆記試験合格後は実習期間が約3ヶ月あり、宇都宮市の居宅介護支援事務所で実地研修を行いました。実際に利用者さんのご自宅や入院先に伺い、ケアプランを作成し、サービス担当者会議に出席もでき、今後の訪問歯科診療との連携に向けて大きな学びを得ました。そして無事、介護支援専門員(ケアマネージャー)の免許が交付されました。
それだけでは終わらない
幸いにもみろ歯科の休みの時に勤務することができる居宅介護支援事務所があったため、迷わず就職し、介護支援専門員(ケアマネージャー)として働くことにしました。そこで多くのケアプランの立案をさせてもらい、様々な職種の役割を理解した連携や、利用者さんやそのご家族のニーズについて、多くのことを学ばさせてもらっています。
普通の歯医者とは全然違う
そして今ではケアプランに位置付けられた口腔環境の改善の役割や目標を理解して寄り添った訪問歯科診療を行い、また義歯の着脱や洗浄について他職種の方にレクチャーして歯科への理解を深めてもらったりと、単に入れ歯を削ったりするだけの、たまに来る普通の歯医者とは全く違った、“介護支援歯科医師“として、介護が必要な方やそのスタッフの方々のお役に立てるように、そしてできるだけ最後まで口から食事を摂取できるように、他の職種の方々とよく連携して、日々精進しています。
“おばあちゃん、ありがとう!おかげで今まで以上にたくさんの人の役に立てるようになった姿を天国からも守っててね”
みろ歯科は訪問歯科診療に力を入れています

その理由として、まず、みろ歯科の診療のモットーとして患者さま自身の歯を残すことを第一に考えています。
そのため、みろ歯科は予防中心の、歯科衛生士中心の歯科医院となっています。
診療については、小さい虫歯であればできる限り削らず、それ以上進行しないように予防処置をしながら経過を観察するようにし、欠損部分には他の歯を犠牲にしない予防のためのインプラント、そして歯磨きをやりやすくするための予防のための矯正、と予防に特化してきました。
予防のためのインプラントとは、歯を失ってしまった際に補う治療としては、入れ歯やブリッジなどもありますが、他の歯に負担をかけることなくなおかつきちんと噛めるようになるということがインプラントの大きな魅力で、一つの歯として自立しながら機能するので、多くの方の食生活に貢献できる治療であり、それが結果的に予防につながると考え、これまでインプラントについては特に力を入れて学んできました。なので、他の歯を残すために一本の歯をインプラントにしたほうが良い場合は、理由を説明して治療を提案させていただいています。

今まで診てきた患者さまの中で心に残っている印象的なエピソードとして、総入れ歯をインプラントに置き換える治療を行ったことがあります。その方は、総入れ歯が顎の骨に合っておらず、使用してもすぐに外れてしまうということに悩まれていました。そのような時に、ご家族の方が当院を見つけてくれて、治療することになりました。
その時は、4本インプラントを入れて、それをブリッジでつなげるという治療を行いました。後日伺った話では、治療を行ったことで総入れ歯が必要なくなったことはもちろん、食事もこれまで以上に楽しんでいただけるようになったそうです
ご本人だけでなくご家族の方もとても喜んでくださったので、強く印象に残っています。
また、それ以外にも初めて来院された患者さまに対して心がけていることとして、患者さまの話を聞くことを重視し、どのようなお悩みを抱えていて、どうなりたいと思っているのかを、時間をかけてお伺いしています。初診時は患者さま主体でお話を聞く時間を長く設けていますので、抱えているお悩みは包み隠さずにお話しいただければと思っています。なぜなら私が思う歯科医院選びのポイントとして、説明をしっかりしてくれるかということが大切だと思うからです。それを確かめるためには一度歯科医院に足を運ばなくてはいけませんが、自分が抱えている悩みなどに素早く回答してくれるかは、通院するうえでとても重要なポイントで、一つひとつ丁寧に説明し、納得した状態で治療を受けられるかを確認したほうが良いと思うからです。
予防中心の、歯科衛生士中心の歯科医院ということでスタッフ教育で力を入れているところはとしてみろ歯科では学校のようなシステムを作っています。3年目のスタッフが1年目のスタッフの教育係として付き、特に最初の3ヶ月は行動をともにしてもらい、マンツーマンで指導するので、1年目のスタッフの知識・技術が向上することはもちろん、3年目のスタッフも再確認の機会となり、2年目のスタッフは、自主的に動いてもらい、知識や技術の引き出しを増やす段階に進んでもらいます。このようなシステムを作ることで、スタッフ間のコミュニケーションも活発になり、一人ひとりが自立して行動できるようになっています。

そんなスタッフの自慢できる点としてコミュニケーションを重視して行動してくれるスタッフが多いことがあります。最初は人見知りだったスタッフも次第に率先して患者さまと会話してくれるようになっていきます。予防歯科で担当制を採用していませんが、患者さまのほうから指名があり、毎回同じ人がメンテナンスを担当しているケースも多くあります。
それもコミュニケーションを通して信頼関係が築けている証拠ではないでしょうか。
このような考え方、教育を開業して10年以上続けてきて、これまで多くの方が通ってきてくれています。
しかしながら、これまで通ってくださっていた方が、お身体の状態が悪く通院が厳しくなるケースも増えてきました。
私は、自分が担当した方のお口の健康に最後まで責任を持って取り組みたいと思っています。
そのためにも訪問歯科診療を通して、いつまでも健康なお口を維持するサポートをしていきたいと考えています。
みろ歯科・宇都宮歯科診療所を
受診される患者様へ
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