後悔しないように

後悔しないように

インプラントをご検討される方へ

入れ歯やブリッジに決める前に、ぜひ聞いてほしいインプラントの話~後から知って後悔しないように~

先生、入れ歯ってこんなに不自由なものなの?これじゃあ、食事のときははずして食べたほうがごはんがおいしいよ!」
先日、入れ歯を初めて入れた患者さんがポケットの中の丸めたハンカチの中から入れ歯を出して私に渡しました。

「わかります。そのお気持ち。」
歯科大学の学生のときに入れ歯の授業で、
「入れ歯患者さんの気持ちを理解するための実習」
いうのがありました。

入れ歯と同じプラスチック樹脂で歯の部分がない薄い板を作り、
「一日、自分の口の中へ入れて生活し入れ歯の人の気持ちを知ろう」
という体験実習です。

入れ歯の樹脂で上あごが覆われているので、つけているだけでも気持ちが悪く吐き気もします。
物を食べても味がしないし、しゃべりづらいし気になるので、ずーっとベロで上あごを触っていたら舌も変になりました。
私は耐えられず、はずしました。
「こんなもの一日中入れてられない」

学生の時の事を回想しながら、患者さんの入れ歯を受け取りました。
「先生、せっかく作ったんですが、入れ歯を入れ続けるのは、無理です!」

「先生に一度インプラントのことを相談してみようかな?」
そう言ってもあなたはインプラントについて、

・高い治療費をかけて失敗したらどうしよう
・本当に噛める歯をつくることができるんだろうか
・見た目はどうなんだろう
・手術は痛くないのかな

このようにも感じられているのではないでしょうか。
私は安全で確実なインプラント治療を受けるためには、テレビや一般に市販されている本だけでは不十分だ、と毎日診療している中で感じていました。
理由は、最近はインプラントについてさまざまな情報が公開されていますが、
歯のプロではないあなたが
「どれを信じてよいのか判断できるはずがない」と思うからです。
実は、この小冊子は本屋さんで売っている当たり前のことしか書いていない本とは違います。

なぜなら、あなたが本当に知らなければならないことは歯科業界の極秘情報なのですから。
この小冊子を読み終わったとき、あなたは、

◆入れ歯やブリッジなどの治療法がいかにあなたに弊害をもたらしているか
◆歯科医が作った入れ歯の寿命
◆インプラント治療がなぜ重要なのか
◆インプラント治療の上手な先生の条件とは
◆歯科医の先生にどういう質問をすれば良いのか
◆どういうインプラントを選ぶべきなのか

など、いま使っている入れ歯やブリッジに対する疑問が解決でき、しかも、あなたがインプラントを入れるために、絶対欠かすことができない判断基準を身につけることができるようになります。

私はこれまで、運悪く、失った歯を取り戻すために多額のお金を使い、失敗した人たちの悲鳴を実際に何度となく見聞きしてきました。

失った歯をインプラントでとり戻すか、それとも不自由な入れ歯で一生我慢するのか。

ぜひ、この小冊子を読んであなたの悩みを解決してほしいのです。

・大好きだったものが食べられなくなった
・人前で大きな口を開けて笑うことができない
・口もとが気になって人と話をするのがイヤ
・旅行には行きたいけど食事の時が苦痛

など、歯を失うことで出来なくなった楽しみをもう一度、
インプラントでとり戻すお手伝いをぜひ私にさせてください。

第一章 「歯医者も知らなかった、今の歯科治療の寿命とは」

あなたが、入れ歯やブリッジの治療の現実を知らないことは、とても危険なことだと言えます。

まずは、失った歯を回復させるための入れ歯やブリッジから説明しましょう。
歯科医院で痛い歯の治療が終わり、銀歯や入れ歯をつくる段階になると、 患者さんから私へ次のような質問がよくあります。
「この歯はどのくらいもちますか?」
この質問が意味することは、次のようなことだと思います。

・ただ単に、どのくらいの期間使えるのか
・保険の歯だと、どのくらいの期間使えるのか
・保険外の歯にすると、もっと長い期間使えるのか
これらの質問に対して、私には明確な答えがあります。

保険の治療法で治した歯の寿命について考えてみるのです。
保険の治療法で作られた銀歯が何らかの理由により、その50%がダメになる年数は次の通りです。
<銀歯の詰め物>・・・約5年
<銀歯のかぶせ物>・・・約7年
<欠損した歯の前後の歯を削り、それを土台として 作られた固定式の銀歯=ブリッジ>・・・約7年半

では、入れ歯についてはどうでしょうか?
新しく入れ歯を作っても、何らかの理由により30%の患者さんが入れ歯を使わなくなる平均年数は3年。
同様に50%の患者さんが入れ歯を使わなくなる平均年数は5年。
部分入れ歯を入れたことにより、入れ歯のバネをかけている歯のむし歯発生率は4年で93%。

え~、こんなに早いの~?とびっくりしませんでしたか?
かぶせものの中には1本数万円もする高価なものもあります。
いくら高価でもブリッジである以上、寿命はそんなにかわりません。

そして、私がブリッジをおすすめしたくない理由は寿命が短いからだけではありません。
それは、ブリッジがダメになる時、両隣の歯も含めて、最低2本以上の歯が失われるからです。
高いお金をかけたのに、たった7年くらいでダメになってしまうなんて本当にもったいないことです!
しかも、土台に使った2本以上の歯をいっぺんに抜かなければならないなんて、これを治療といえるのか私には疑問です。

ほとんどの患者様は治療を終えた時、この歯はこのまま一生使うことができると信じています。
しかし、10年もたたずにダメになっているというのが、現在の歯科治療の現実なのです。

私だけではなく歯科医師なら誰でも、歯の治療を通して常に患者様の健康を第一に考えています。
ところが、私たち歯科医師が当たり前のように学んできた治療方法自体に問題があったなんて、一体どれだけの歯科医師が気づいていることでしょう?

もう一度確認しましよう。
ブリッジは7年半しかもたず、ダメになった時2本以上の歯を一度に失う!

さらに、私は総入れ歯も決してすすめることはありません。
総入れ歯はしゃべりづらいし、噛みづらい、口の中に入れているだけでも違和感が大きい、そして取り外しをしなければならない…等など、不満をあげたらきりがありません。
しかし、悪い所はこれだけではないからです。
その最大の欠点は、「入れ歯の圧力で顎の骨が溶ける」ことです。
入れ歯をつけると、歯ぐきへ力がかかります。
その力はさらに歯ぐきの下にある顎の骨へ伝わります。
その力で顎の骨が溶けます。
その量は1年で約0.5ミリです。

そうするともしも20年もの間、入れ歯を使い続けたなら、1センチ近くの骨が溶けることになります。
個人差はありますが、もしもあなたの顎の骨が1センチ程度だったとしたら、顎の骨のほとんどが無くなってしまうことになりかねないのです。
顎の骨が溶けると、当然入れ歯は合わなくなります。
入れ歯が合っていないので痛みが大きくなります。
ただでさえ噛みづらい入れ歯が、さらに噛みづらくなります。
しまいには、ほとんど食事ができなくなってしまうのです。

これもブリッジ同様、どんなに高い入れ歯を使用したとしても結果はだいたい同じです。
もうおわかりですよね。
入れ歯をつけること自体に原因があったのです。

数十万円もする高価な入れ歯をつくったとしても、数年で合わなくなることがあるのが入れ歯の現実なのです。
歯が埋まっている骨を「歯槽骨」といいます。
もともと歯槽骨は、歯が無くなった後、自然に溶けてしまう特別な性質を持っています。
もしあなたが歯を抜いたことがあるなら、その部分は骨が低く細くなくなっているはずです。
ただでさえ、少なくなっている骨が、入れ歯を使うことによってさらになくなってしまうのです。

それなら、「部分入れ歯なら大丈夫」なんて、思ってはいませんか?

実は、部分入れ歯は、ブリッジや総入れ歯よりもさらにおすすめできない治療です。

ご存じのように、部分入れ歯と総入れ歯の大きな違いは、金属のバネがついていることです。
実はこのバネがとってもやっかいなのです。
それは、
部分入れ歯のバネのかかっている歯は4年以内に9割以上がむし歯になるからです。
部分入れ歯のバネの周りには、たいへん汚れがつきやすく不衛生です。むし歯や歯周病のバイ菌がたくさんついています。
そのため、バネの周囲からむし歯になるのです。
また噛む力がバネのかかっている歯にとても大きな負担になります。
噛む力によってバネのかかった歯を、栓抜きのようにしているので、ぐらぐらになり抜けてしまう確率も増えます。
抜けたらまたその前の歯にバネを掛けるので年々歯が無くなり最後に総入れ歯になります。

きちんと取り外してお掃除したとしても、取り外す力と噛む力で歯は一緒に動かされ徐々にダメになってしまうのです。

部分入れ歯であっても、その圧力によって骨が溶かされることは言うまでもありません。
また、最近バネのない入れ歯というものもあります。
この入れ歯は保険の効かない高価なものです。
バネがついていませんので、笑っても目立たないと一部の患者様には人気があります。
でも、入れ歯であることにかわりありません!

ですから入れ歯である以上、歯や顎の骨にかかる負担は変わりないことをご承知ください。
部分入れ歯についてまとめると、

・バネをかけた歯が9割以上必ずむし歯になる!
・バネのせいで、毎日自分で抜歯への準備をしている!
・顎の骨も溶かされている!

このように部分入れ歯はブリッジと総入れ歯の欠点を、両方兼ね備えた最もおすすめできない治療だと言えます。

私が治療の説明を行う時に、決してブリッジや入れ歯をおすすめしない理由がわかっていただけたでしょうか。
あなたの大切な歯と骨を、決して失って欲しくないのです。

第二章 「ブリッジにすると、なぜ7年くらいで土台にした歯をダメにすると思いますか?」

理由は明らかです。

歯を削るからです。
ブリッジを作るためには、土台にするために、両隣の歯を、健康な歯でも削らなければなりません。
患者様の希望で仕方なく削ることがあるのですが心の中ではいつも「もったいない」と思いながら削っています。

もしブリッジの土台として使うことがなければ、その歯の寿命はあと20年、30年と延ばすことができたかもしれないのです。
歯の表面の層はとても硬く、「エナメル質」と呼ばれています。
ヒトの体の中で最も硬い部分です。
エナメル質は骨よりも硬く、鎧のように歯を守る役割があります。
ブリッジにするためには、エナメル質も含めて歯の3分の1くらいを削らなければなりません。歯は当然もろくなります。

さらに、削ったために刺激に対して過敏になり、痛みも感じやすくなります。

痛みが出てくると、歯の神経をとる治療をしなければなりません。
負担過重でグラグラしてくるかもしれません。
そうなったときにはもう遅いのです。
あなたは、ブリッジを使っていることに慣れていませんか?
実は今の状態に満足してしまうことが、最も危険なことです。
私は、「もっと早くから歯を大事にしていればよかった!」
と後悔する患者様のお話を、毎日聞いています。

この小冊子を読んでいるあなたには、絶対そのような後悔をして欲しくないのです。
ブリッジを使っている今の状態は決してずっとは続かないのです。

第三章 「入れ歯をつけるとボケる」って本当ですか?

知り合いのおじいちゃんは入れ歯で何でも食べられるそうです。
ですから私も入れ歯にしてください」
この前来院された患者様がこう話しかけてきました。
そもそも何でも噛めるとはどういうことでしょうか。
「噛む」とは、食べ物を細かくする作業です。
どれほどまで細かく噛みくだくかは人によって違います。
つまり、「何でも食べられる」と話していたおじいちゃんは、実は、ほとんど丸飲みの状態かもしれないのです。

入れ歯で噛み砕く力は、天然の歯の6分の1にまで減少します
さらに骨が減り、歯ぐきが痩せ、合わない入れ歯を使うと、さらにその力は減少します。
いくら食べられるといっても、入れ歯でりんごを丸かじりできる人が何人いるでしょうか。
入れ歯で食物を噛み砕き、細かくする力は天然の歯に比べるとゼロに近いといえます。

入れ歯について興味深い話があります。
入れ歯を落ちにくくする「入れ歯安定剤」をご存知でしょうか?
その売り上げが1998年に80億円だったものが、2002年には100億円を超えたそうです。
安定剤を使う人口が増えているというのは、それだけ多くの人が入れ歯に不満を持っている証拠です。

入れ歯使用者の9割以上が、使っている入れ歯に何かしらの不満を持っているといわれています。
入れ歯にすることで噛む力が6分の1以下になると前述しました。
噛めなくなることが引き起こす障害は、食事ができなくなるだけではないことが最近わかってきています。

その驚きの事実とは、
「噛めなくなると、痴呆になる確率が高くなる」というものです。

痴呆患者に残っている歯の平均がおよそ3本に対して、健全な人は8本以上の歯が残っていたという調査結果が出ています。
この調査結果は、「少しでも多くの歯が残っている人は痴呆になりづらい」ということを如実に示しています。
噛むことは脳を刺激し、活性化します。
脳の中に記憶をつかさどる「海馬」という部分があります。

その「海馬」をCTで撮影してみたところ、歯が少ない人は萎縮し、小さくなっているそうです。
きちんと自分の歯で食事している人の脳は大きさがほとんど変わっていません。

脳の衰えを防ぐには自分で噛むことがとても重要です。
入れ歯をつけて過ごすことが、さまざまな障害を引き起こすことは事実です。先ほども言いましたが、あなたが今、入れ歯やブリッジで満足しているなら、それはとても危険なことです。
毎日生活していると、不自由であることにも慣れてしまうことがあります。
入れ歯を初めて入れた時の違和感を覚えていますか?
もしかするともう入れ歯に慣れてしまっていませんか?
でもあなたが、さらに大きな入れ歯になる時がすぐにやってきます。

大きな入れ歯になり、食事ができなくなった時に初めて気づくのでは遅いのです。
脳が萎縮し、取り返しのつかないことになってからでは遅いのです。

海外では、ブリッジや入れ歯は過去の治療として、ほとんど行われていません。
それはブリッジや入れ歯によって歯が痛むということを知っているからです。
アメリカの歯科医院では1日に行う治療のほとんどが、定期検査です。
それに対し、日本では入れ歯、ブリッジ、抜歯、根の治療などが大半を占めます。歯医者は歯が痛くなってから通う所という考えは、昔からあまり変わっていないのです。

下のレントゲン写真を見て下さい

この患者さんは当時84歳です。
ご覧のとおり、歯が1本も残っていなかったため、総入れ歯をいれています。

30年近く総入れ歯を入れています。
その結果が、このレントゲン写真です。
下顎の奥歯にあたる部分の骨の厚みが6mmしかありません。
この骨の厚みでは、インプラントを埋めるのは絶対無理です。
世界中のどんなにインプラントを上手に埋めることの出来る先生にお願いしても、絶対に断られる症例です。
正直言って、こうなってしまっては手の打ちようがありません。
それにしても、なぜこんなにやせ細ってしまったのでしょうか。
入れ歯を使っている患者さんすべてに起こっています。
入れ歯だと歯を削ることもなく安全だというのは、全くの嘘です。

この事実を知っている患者さんは1人もいないはずです。
もしも知っていたなら、安易に入れ歯を入れるはずがありません。
ベテランの歯科医でも、この事実を何人の先生たちが正しく理解し、患者さんに説明していることでしょうか。
食べられない入れ歯は痴呆をつくってしまうのです。
しかも、上下で80万円もする高価な入れ歯でも同様なのです。

第四章 「なぜ私がこの小冊子を書くことを決めたのか」

「歯が1本も残っていなくても、取り外し式じゃない、固定式の歯をつくることができる。なんて画期的な治療なんだろう」

当時は一般開業医ではもちろんのこと、大学病院でもほとんど取り組んでいるところがないような状況でしたので、見学しながら「インプラントができるようになれば患者さんは喜ぶだろう」と思いました。
それで、大学を卒業してからすぐに大学附属病院のインプラント科に籍を置き、その後研修会にも積極的に参加して勉強を始めたのです。

「インプラントは失敗が多い」
「インプラントなんて、まだ信用できない」
「材質が信用できるインプラントはまだない」

私がインプラントをはじめた頃も、今も、こういう否定的な意見を以前ほどではないにしても、聞くことがあります。

ただ何度も何度もインプラントのセミナーに行って勉強していくうちに、否定的な意見のほとんどはインプラントを実際にやったことがない先生の意見だとわかりました。

そしてセミナーで講師をしてくださったインプラントの恩師にめぐり会うことで、「インプラントは失敗しない、すごくいいものだ」という確信を、年を経る毎に得ることができました。
これなら患者さんに提供できる確信を得ました。

インプラントの生存率は、「10年で90%以上」です。
これは、日本国内だけの成績だけではありません。
世界レベルの成績です。
スウェーデンの医師がインプラントを歯科治療に初めて応用したのは1960年代半ばのことです。
それから、すでに40年以上が過ぎています。

医療は日進月歩。毎日新しい発見があり、進歩しています。
世界には、約100種類のインプラントメーカーがあるといわれています。
各メーカーが治療結果や材質、術式について日々研究しています。
インプラントを製造する人たちや、それを患者さんに応用する歯科医たちの努力が10年で90%以上の生存率という結果をつくってきたのです。
飛行機が登場したとき、「鉄のかたまりが空を飛ぶわけがない、危険だ」と多くの人が叫び声をあげました。
ところが、いまや飛行機無しでは人類はやっていけない位の利便性をもたらし、その恩恵を受けています。
インプラントは、決してひとときのブームではありません。
さらには、これからの歯科治療からインプラントがなくなることは絶対ないのです。
飛行機や自動車がなくならないことと同様に。
「インプラントはまだ信用できない」
という歯科医は勉強不足以外の何ものでもありません。
インプラントの正しい知識を勉強し、正しい術式で埋めこまれたなら間違いなく失う前の自分の歯と何ら変わることなく噛める歯をつくることができます。
これは世界中の歯科医が実証済みなのです。
日本の1800万人の入れ歯使用者のうち80%が入れ歯に対して不満をもっていることは前述しました。
歯科医が作った入れ歯に不満を持ち、市販されている入れ歯安定剤を使って何とか食べているのです。
しかも、満足して使っているわけでもない入れ歯を使うことによって、あごの寿命を縮めているとしたら…
私はインプラントを使って1人でも多くの患者様に噛める喜びをもう一度味わって欲しいのです。
そんな気持ちを込めながら、いまこの小冊子を書いています。

それでもあなたは、入れ歯やブリッジをまだ使いたいですか。
インプラント治療は、ブリッジのようにまわりの歯を一切傷つけることがありません。
しかも、入れ歯のようにバネをかけることもありませんから、残っている歯を守ってくれます。
そして、歯ぐきへ圧力がかからないので、顎の骨を溶かすこともありません。
噛む力も天然の歯と何らかわりません。
そのため、脳の萎縮によって痴呆になることを怖がることもなくなります。
インプラントのおかげで、いつか総入れ歯になってしまうかもしれないというストレスからも解放されるでしょう。
取り外しのわずらわしさもありません。

治療を受けた患者さんの中には自分の歯が蘇ったようだというものもありました。
入れ歯はもうダメだということが、ハッキリしたと思います。
この章でご紹介させていただいた患者様はすべて私の患者様です。
そして、以前は入れ歯で好きな食事もできず、不自由な入れ歯生活を体験された方がほとんどです。

毎日の健康維持に大切な食事が思うようにできないわけですから、精神的にも不安定で、さぞ憂うつな生活を送っていたことでしょう。
そんな生活をインプラントが、充実したものに変えたのです。
これこそ世界中でインプラントが増え続けている一番の理由であり、私がインプラントに力を入れるきっかけになったものです。
私がインプラント治療を選択しているのは、次のような理由からです。

・今残っている歯を一生使えるように守りたいから
・ブリッジによって土台となる歯が失われるのを防ぎたいから
・入れ歯によって顎の骨が溶かされることを防ぎたいから
・入れ歯の苦労から解放してあげたいから
・綺麗な歯で見栄えが良くなって欲しいから
・一生食べる楽しみを失ってほしくないから
・患者様に最も良い治療を提供したいから
・患者様がいつまでも若々しく元気でいて欲しいから

私が尊敬する先生の言葉にとても感動した言葉があります。
「インプラントはライフスタイルをリセットしてくれる治療です」

あなたのもっている、不安な気持ちや、後悔の気持ち、そして、今のお口の中の不満…そのすべてをリセットしてくれるとしたら素晴らしいと思いませんか。

私はテレビや新聞などで、「インプラント治療は危険だ」などと見るととても悲しい気持ちになります。
なぜなら、それはきちんとした説明を受けていなかったり、先生との信頼関係が築けていない結果だからです。
保険治療が中心のいまの日本では、まだまだ誤った情報がたくさん流れています。
しかしこれからインプラント治療が中心になることは間違いありません。
すでに、アメリカ、スウェーデンといった、歯科分野で先進的な国では、ブリッジや入れ歯は過去の治療であると思われています。
インプラントは決して危険ではありません。
自分の歯が蘇り、見栄えも良く、何でも噛める治療が今のインプラントです。

第五章 ここでインプラントの疑問や不安を解消!

ここまでの章で、インプラントがあなたの歯と骨を守ってくれることがおわかりいただけたと思います。しかし、インプラント治療を行っている歯科医院はたくさんあります。
あなたはたくさんの歯科医院から一つを選び、そして満足のいく最高の治療を受けなければなりません。

何を基準に歯科医院を選べばよいのでしょうか。
そしてインプラントの種類もたくさんあり、どんなインプラントが自分にあっているのかもきっとわからないと思います。
歯科医院に行って相談しても答えは様々です。
そこでこの章では、歯科医院の選び方、そしてインプラントの種類やインプラント治療についてよくある疑問をQ&A形式でまとめました。

よくあるご質問

インプラントの手術は痛いですか?
麻酔を行って手術を行うので術中は全く痛くありません。抜歯が出来ればインプラントもできると考えて大丈夫です。術後は多少の痛みを伴う場合もありますが、痛み止めのお薬を飲めば、治まります。
入院は必要ですか?
当医院ではすべて外来で手術を行っています。入院は必要ありません。
インプラントに年齢制限はありますか?
年齢の上限はありません。私の医院では83歳の方も行いました。インプラントが出来るかどうか、年齢は全く関係ありません。
インプラントが出来ない場合はどんな時ですか?
顎の骨が成長途中の子供は行いません。白血病、骨粗鬆症など、全身疾患がある患者様は、場合によっては出来ないこともありますが、担当医と相談し、手術を行います。
心臓にぺースメーカーを入れているのですが大丈夫ですか?
大丈夫です。慎重を要する場合は全身管理を行いながらオペをします。
糖尿病なのですができますか?
重度の糖尿病でなければ心配ありません。抗生物質を術前から飲んでいただき、かかりつけの先生と連絡を取り合ってオペを行います。
インプラント治療の回数や期間は?
本数や、骨の状態によって違います。最短でも7回程度かと思われます。期間は、早くて2ヶ月、長くて6ヶ月程度は必要と思われます。上顎への手術で、人工骨などを使用した場合は、6ヶ月以上は必要です。
仮歯はすぐに入りますか?
基本的には、手術当日は仮歯は入りません。インプラントを骨に埋めた後、 2~4ヶ月待ちます。それから仮歯を装着します。条件の良い骨の場合は手術当日に仮歯を入れられるケースもあります。
インプラントは高いと思うのですが、値段はいくらくらいですか?
インプラントは保険が効かない自費診療です。かぶせものと、土台、そしてそれに立てる支柱、人工骨など、その治療内容によって大きく異なります。また、医院によっても費用は違いますので、受診された先生にご相談ください。
手術の後、腫れますか?
ほとんど腫れはありません。本数が多い場合、多少の腫れを伴う場合もあります。たいてい、2~3日、長くても1週間で治まります。また、オペによる腫れですので化膿した時の歯ぐきの腫れとは違うものです。
インプラントは何年もちますか?
世界中のインプラントが、90%以上が10年以上問題なく使用されています。残りの10%は患者さんの口腔清掃状態不良が原因だと言われています。インプラントといえど、清掃状態が悪ければ歯周病にもなります。きちんとメンテナンスを行えば、何十年も使い続けることが可能だと考えられています。
骨が無く出来ないといわれました。骨がないと無理なのですか?
下顎に行うインプラントは著しく骨がないとできない場合があります。ですが、骨をつくることで対応可能なケースもありますので担当の先生に相談してみて下さい。上顎は人工骨などを使うことによりほとんどの場合可能です。
インプラントがダメになった場合はどうしたらよいですか?
保証期間を設けている医院もあります。医院によって違うので、受診した先生に問い合わせてみてください。

次のようなことを医院で質問してみてください。
①100本以上の埋入実績があるかどうか。
②上顎までの骨の厚みが1ミリでも対応できるかどうか。
③骨幅がうすい症例でも対応できるかどうか。
④CT(断層)撮影で3次元的に術前の診断、説明をしてくれるか。
⑤手術を行った患者さんにアンケートを行ったり、術後のケアを行っているか。
⑥保証期間が設けられているかどうか。

以上のような質問でインプラントに対しての歯科医のレベルがわかります。
気になることを書いてすべて納得がいくまで質問することです。

おわりに

ここまでこの本を読んだあなたは、インプラント治療を成功させる方法が身についています。いい治療を受けるには、まず、あなたに合った歯科医院を選ぶことが大切なのです。あなたに合った歯科医院とは、あなたが自由に何でも話ができる歯科医院です。
歯の治療は決して歯医者さんだけで行うものではありません。
患者様と歯科医との信頼関係の上に成り立っています。
歯科医が本気で治療を行うのは当然です。
しかし、あなたのいい治療を受けたいという真剣な姿勢も同様に大切なのです。
気になることは、勇気を持ってどんどん質問してください。
もしも、その先生が本当に腕ききの先生なら、きちんと答えてくれるはずです。治療が始まってから、不安になる時もあるかもしれません。

または、治療がスムーズにいかないときもあるかもしれません。
でも、あなたと先生の問に信頼関係がきちんとできていれば、満足した治療を受けることができます。あなた自身が自分で選んだ先生なら、一生ついていく事ができるはずです。
インプラントは、本当にすばらしい治療方法です。
想像してみてください。
あなたがインプラントを入れることによって、

・家族と同じおかずが食べられるようになった
・口元を気にせず、お友だちと話ができるようになった
・入れ歯のわずらわしさから解放された
・大きな口をあけて笑えるようになった
・気持ちが前向きになった

これらのことが現実になったら、本当にすばらしいことだと思いませんか。
わたしはあなたが、「歯を失うことで人生の楽しみまで失ってしまった」ことが残念でなりません。
インプラントなら、歯を失うことで変わってしまったライフスタイルをリセットすることができます。

ですから、あなたにもぜひインプラントを検討してほしいのです。

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