セレック

セレック

セレックについて

セレック(CEREC)とはCEramic REConstruction(セラミック修復)の略です。
概要は、光学カメラでスキャンし、コンピュータ上でセラミックの詰め物、被せ物を設計し、ミリングマシンで作製します。

セレック

歯科医師ミーティング

スキャニング後の設計中画面

ミリングマシン

セレックのメリットは治療期間を短くでき、耐久性が高く、審美性にも優れた詰め物、被せ物ができる、ということです。

詳細は公式サイト「セレックスタイル」(https://www.dentsplysirona.com/)を見てもらった方がわかりやすいですし、動画もあるのでぜひご覧いただき、ここでの詳細の紹介は割愛します。

(公式サイト閲覧後)と、メリットしかないセレックですが、宇都宮市内に300件以上歯科医院がある中でセレックがある歯科医院はこの記事を書いている現時点では8件だけです。なぜか?

それは主に設置スペースと価格という歯科医院側の問題かと思われます。(いろいろ含めてセレックへの設備投資は1500~1600万円位します。その面で当初セレックシステムの導入は非常に悩みましたが、今ではほぼ毎日稼働していて診療に欠かせない存在になっています。)

そこで、当院で実際に何百症例とセレック使って気づいた、公式サイトには載っていない、患者さんに役立つ隠れたメリットをお伝えします。

それは「セレックでの治療後、将来何かその歯にトラブルがあった時にすぐ容易に再製作ができること」です。どういうことかというと、例えば前歯のかぶせものが取れた場合の話をします。

前歯のかぶせものが取れてしまった場合、あなたはまず歯科医院に電話して予約をし、取れたかぶせものがあれば歯科医院にとれたものを持って行って、再装着できるか診てもらい、もし装着できなければ新たに型をとってその日のうちに仮歯を入れて(これが結構時間がかかる)、その後とった型に石膏を流して石膏模型を作り、歯科技工所に郵送して歯科技工士が新しいかぶせもの製作し、返送され、だいたい翌週位に歯が入る、という流れになります。

ところがセレックでの治療歴があると、セレックにスキャニングデータが残るので、歯科医院に予約の電話をした時点で、スイッチ1つですぐに同じ形の新品が歯科医院内に用意できます。

そうすると来院された時点でもう出来上がってるので、あとはちょっと調整すれば、来てすぐ歯が入る。これは結構患者さんが驚くことが多いです。

なので、セレック治療をおすすめしたい患者さんは、

・銀歯を白くしたい
・見た目、審美性を良くしたい
・精度や耐久性の高いものを入れたい
・金属アレルギーを回避したいここに文章

という希望の方はもちろん、「治療期間中はもちろん、その後長期にわたって歯の治療に余計な時間をかけたくない」という方にはかなりおすすめです。

なお唯一の欠点(!?)は、セレックで保険治療はできない(セラミックなので当然ですが)です。

ただ歯科医師になって10年以上たち、多くの症例を診てきていますが、銀歯はよく取れてくるがセラミックはほとんどそういうことはない、というのが現実です。

その点からも、費用対効果を考えるとセレックは自信をもっておすすめできます。
ちなみに当院で初めてセレックを使った実験台は、私の右下の奥歯です(笑)
装着後何年も、もう入れたことを忘れている位、何も問題なく普通の歯と同じように何も考えずに使い続けています。

なお、当院ではセレック治療をご希望で来院されたとしても、初診当日にいきなり歯を削ってセレック治療を行うことはありません。

まず、お口の中を全体的に診させていただき、検査、診査診断の後、後日説明させていただきます。

また、状況に応じて歯を直接スキャンする直接法と、型をとって模型上でスキャンする間接法を使い分けますので、納得され同意を得られた場合のみ、治療を行ないますことをご了承ください。

スマートフォンからの方は画像タップで電話が繋がります。

ページ上部へ戻る