歯磨きの磨き方の意義について詳しく解説します
口腔ケアの基本であるブラッシングは、虫歯や歯周病予防のためにプラークを取り除き、口腔内を清潔に保つということだけではなく、全身の健康を守るための重要な手段であるといえます。体への入口である口腔内を清潔に保つことで、誤嚥性肺炎や糖尿病、動脈硬化症、虚血性心疾患、周産期合併症、関節リウマチなど、多くの疾患予防に繋がります。
歯周病治療におけるプラークコントロールの確率は、治療効果の大きな影響をおよぼし、ブラッシングによるセルフケアが確率されていないと歯周病治療は成功しません。つまり、患者さんの生涯の健康が、歯科医院でうけるブラッシング指導にかかっていると言っても過言ではないのです。歯科衛生士は、患者さんへのブラッシング指導を通して、セルフケアの確率はもちろん、「自分の健康は自分で守る」という自律的健康観の確率をお手伝いする重要な役割を担っています。
ブラッシング方法
スクラビング法
歯ブラシの毛先を用いて行うブラッシング方法のひとつです。歯肉にわずかに触れる程度で、唇頬側では歯ブラシの毛先を歯の軸に直角にあて、舌口蓋側では歯の軸に対して根尖側に45度の角度であて、近遠心方向にびしんどうさせます。一般的には容易でプラーク除去効果も高いとされています。
①毛先を歯の軸に垂直に当て、同時に辺縁歯肉にも軽く接触させ、近遠心的に小刻みに動かす。
②臼歯部舌側は歯ブラシを斜め(根尖側に45度の角度)にいれ、1本ずつ磨く。
③前歯部舌側は歯ブラシのかかとを斜め(根尖側に45度の角度)に当て、1本ずつ磨く。
バス法
毛先を歯の軸に対して根尖方向に45度に傾けて歯頸部に当て、
毛先の一部が歯肉溝や歯周ポケットの中へ入るようにし、軽く近遠心に加圧振動加えるブラッシング方法です。誤った操作は歯肉を傷つけ、歯肉退縮させやすいので注意しましょう。
①毛先を歯の軸に対して根尖方向に45度の角度で辺縁歯肉に当て、毛先を歯肉ポケットに挿入する。軽い力で近遠心方向に小刻みに動かす。
②臼歯部舌側は毛先を斜め(根尖方向に45度の角度)に当て、歯周ポケット内に毛先を挿入し小刻みに動かす。
③前歯部舌側はつま先で一本ずつ磨く。
まとめ
一般的に幼少期、青年期には咬合面の裂溝や隣接面などのエナメル質の虫歯の傾向が強く、中年以降は歯周病へと病態がシフトしてきます。そして高齢になると、唾液の減少や集中力・持続力の低下などが原因で、再度虫歯、特に歯頸部のセメント質う蝕へと病態が変化していきます。「磨きすぎ」「歯周病」などさまざまな要因で歯肉が退縮し、根が露出した状態では歯頸部のセメント質う蝕のリスクは高まり、歯が残ったとしても最終的には抜歯となります。
すなわち、長期にわたってより多くの健全歯を守るためには、「できるかぎり歯肉をさげないこと。」それが、セルフケアにおいても大切な要素と考え、今後はみなさん自分の磨き方を見直して、正しい磨き方で歯周病予防、虫歯予防をしていきましょう。
栃木県宇都宮市 医療法人社団美歯会 みろ歯科宇都宮歯科診療所
歯科衛生士 益子友花