健康な歯を保つ食べ物

こんにちは、宇都宮市みろ歯科、歯科衛生士の高木です。
ようやく夏休みも終わり、秋に突入した感じですね!まだまだ暑いですが…
これから夏の疲れが出て体調を崩しやすくなるので気をつけてください。
体調管理といえば十分な休息と食生活ですが、お食事の内容は歯の健康を保つためにも重要になってきます。
そこで、歯に良い食べ物をまとめてみました。
健康な歯を保つために必要な栄養素として、主に「カルシウム」、「タンパク質」、「ビタミンA・C・D」が挙げられます。
カルシウムは、歯の表面の硬いエナメル質をつくり、タンパク質はエナメル質の内側にある象牙質をつくっています。また、ビタミンA・C・Dはエナメル質や象牙質を良質なものにする働きがあります。
①歯に良い食べ物

カルシウムを含む食べ物

ヨーグルト、チーズ、高野豆腐、ひじき、小魚、キャベツなど
乳製品は歯を強くします。

タンパク質を含む食べ物

肉、魚介類、大豆、卵、牛乳など
歯の基礎となります。

ビタミン

A

を含む食べ物

かぼちゃ、ほうれんそう、レバー、にんじん、うなぎ、わかめなど
歯のエナメル質を強化します。

ビタミン

C

を含む食べ物

焼きのり、小松菜、じゃがいも、ピーマン、ブロッコリー、みかんなど
歯の象牙質の形成を支えます。

ビタミン

D

を含む食べ物

干しシイタケ、しめじ、さんま、鮭など
魚介類や海藻類、牛乳などの乳製品はカルシウムを多く含み、シイタケなどのビタミンDを多く含む食品は、カルシウムの吸収を助けてくれます。
魚の骨まで食べてしまえば、更なる効果が期待できます。
海藻類はph数値が高いアルカリ性の食品ですから、歯にとって非常に良い食品になります。
②歯に良い飲み物

牛乳・お茶

牛乳は前述したとおりですが、
日本茶はその中に含まれているカテキン(ポリフェノール)、フッ素等の働きにより抗菌作用に優れ、むし歯予防作用があります。
また、発酵を途中で止めるウーロン茶特有のポリフェノール(苦味成分)が歯垢の発生を抑えてくれます。
抹茶、煎茶、玉露、番茶、ほうじ茶、ウーロン茶等
③繊維質の多い食べ物
ニンジン、ごぼう、レタス、セロリ等は繊維質が多く含まれるので【直接清掃性食品】とも呼ばれています。
噛むことにより、歯や粘膜の表面が清掃され、唾液の分泌促進やアゴの発達にもつながる食品です。
よく噛んで食べることが大切です。
上記に加え、歯が溶けるのを防いで口内菌の殺菌をするなど、歯の健康に欠かせない「唾液」の分泌を促す食材も効果的です。梅干し、海藻類、果物などを食べることで唾液量が増えます。唾液量を増やすことで、虫歯になりにくい口内環境をつくる事が出来ます。
また、人は食べることで、生活に必要な栄養を得ています。この為には、咀嚼する歯が大切になります。
日常生活の中で”歯に良い食べ物”だけを選択することはできません。楽しくもないでしょう。
栄養素を含む食材を食べることはもちろん効果的ですが、これらを食事に取り入れるだけでは予防として不十分です。日々のセルフケアに加えプロによる定期的な検診・クリーニングを取り入れて歯の健康を保ちましょう!