フッ化物の効果を引き出すには?②

こんにちは。みろ歯科 歯科助手の星野です。
夏に入り、一気に熱くなりましたね!!40度を超える地域もあって、今年の夏は恐ろしいです。熱中症等に気をつけてこまめに水分補給もして、気を付けましょう!
今回は前回の続き「フッ化物について」です。
前回はフッ化物の効果を引き出すポイントで濃度と使用量の二つについて、お話しました!
本日も効果を引き出すポイントで更に二つ、ブラッシング時間とすすぎ方について、お話しようと思います。
まずはブラッシング時間についてお話します。
ブラッシング時間は一般的に2分間行うよう推奨されています。
しかし平均では45秒しかブラッシングをしていないとのデータもあります。
皆様の中でも、どうしても時間がなく、短時間でササッとブラッシングした後、歯ブラシに歯磨剤が残っていたり、溶けてない歯磨剤があったりという経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
適切な量の歯磨剤を歯ブラシにつけても、このような場合、歯磨剤が無駄になってしまっています。
ブラッシング時間が長くなると、歯ブラシに残っている歯磨剤の量が徐々に減少し、それによって口腔内に供給されるフッ化物の量が増加することが確認されています。
45秒感のブラッシングと比較して、2分間のブラッシングでは、エナメル質の再石灰化とエナメル質へのフッ化物の取り込みが増加します。
このような理由から、2分間のブラッシングが推奨されています。
次にすすぎ方についてお話します。
ブラッシング後のすすぎは一般的ですが、すすぎ方、とくに水の量がフッ化物配合歯磨剤のう蝕予防効果に影響を与えるというデータがあります。
ブラッシング後のすすぎを少量の水で行うと、唾液中のフッ化物の保持時間が長くなることが報告されています。
ブラッシング後のフッ化物保持を高める三つの方法として、
①吐き出すのみですすがない
②ブラッシング後に口腔内に残ったフッ化物配合歯磨剤と唾液の懸濁液ですすぐ
③フッ化物洗口剤ですすぐ
というものがあります。
これらは個人レベルでのう蝕のコントロールに有益であると示されています。
以上、前回と合わせて計四つのポイントがフッ化物の効果を最大限に引き出すポイントとなっています!
一度ご自身やお子様のフッ化物の使い方について見直してみてくださいね!
また、今回でフッ化物についてのお話は終わりになります!また次回のブログで皆様にお伝えすべき事をお話しようと思いますので、よろしくお願いします。