フッ化物の効果を引き出すには?

こんにちは、宇都宮みろ歯科 歯科助手の星野です。

最近は雨が突然降ったり夏日になりとても暑くなったりと天気が安定しませんね。

雨が降ると体調面も気持ち的にも気分が沈んでしまいますが、頑張って乗り越えましょう!

さては本日のブログは前回の続き「フッ化物について」になります!
前回はフッ化物の働きと種類について、お話しましたが、今回はフッ化物の効果を最大限に引き出すポイントについてです。
フッ化物を塗布するなら、効果は更にあった方がいいですよね?本日はそちらの方法をお話させていただきます。
前回のブログでは、
①歯のエナメル質を構成するハイドロキシアパタイトの結晶性の改善
②フルオロアパタイトの生成
③再石灰化の促進
④細菌・酵素作用の抑制という4つの働きがあるという内容をお話をさせていただきました。
この働き・効果はフッ化物イオン濃度や使用頻度、使用量、すすぎ方によって大きく左右されます。
フッ化物保持の重要性の順序は、歯磨剤のフッ化物イオン濃度>歯磨剤の使用量>すすぎ方>ブラッシング時間です。詳しく説明していきます!
まず一つ目はフッ化物イオン濃度についてです。
フッ化物配合歯磨剤のう蝕予防効果は第一にフッ化物イオン濃度が大切です。1,000ppm以上の濃度では、500ppm高くなるごとにう蝕予防効果な6%上昇することが知られています。
また500ppm未満のフッ化配合歯磨剤では、う蝕予防の有効性が明らかにされていません。
二つ目は歯磨剤の使用量についてです。
多くの研究では、フッ化物配合歯磨剤の使用量が多いとフッ化物濃度が増加することを示しています。
0.25g(約5mm)の歯磨剤でブラッシングした後の唾液中のフッ化物濃度は、1g(約2cm)の歯磨剤と比較して約3分の1でした。
この為、ブラッシング後の口腔内のフッ化物濃度を上げるために、成人・高齢者を含めた15歳以上には2cmのフッ化物配合歯磨剤を使用することが推奨されます。
小児では、飲み込む量に大きなばらつきがあるものの、ブラッシング中に歯磨剤を飲み込みやすくなるため、とくに6歳未満では保護者の監視下が望ましいとされています。
また1,500ppmのフッ化物配合歯磨剤は6歳未満のお子様にはお控えください。
本日はここまで、ご紹介させていただきます!
次回はすすぎ方、ブラッシング時間についてお話させていただきますので、ぜひ次回もご覧くださいね♪