スポーツをしてる方もしてない方も!②

こんにちは!宇都宮みろ歯科、歯科助手の小堀です!
最近は雨の日が多くなってきてニュースでは沖縄や奄美大島は梅雨入りしたと言っていましたね。

私は癖毛なので湿度が高い日や、雨の日はせっかくセットした髪の毛もすぐ崩れてしまいます。なので雨の日は気持ちがどんよりしてしまいます(´・ ・`)
皆さんは雨の日は好きですか???

さて、前回のブログではスポーツと歯の関係をお話させていただきましたが今回もその続きを皆さんにお話させていただきたいと思います!
スポーツと歯の関係性はう蝕(むし歯)だけでなくスポーツによる外傷も多いのです!
財団法人スポーツ安全協会による2016年度のスポーツ活動中の傷害調査によると、加入者8,820,667人中168,929人であり、1年半で約17万人の選手がけがをしています。
外傷のうち、顎口腔領域のみ焦点を当てると、
天笠(2002)によれば競技別で外傷の割合を調査した結果
1位 ラグビー(21.6%)
2位 スキー(20.3%)
3位 野球(13.5%)
4位 サッカー(10.8%)
と報告されています。
一方、小池ら(2017)の調査では
1位 野球(39.1%)
2位 バスケットボール(18.8%)
3位 サッカー(12.5%)
4位 バレーボール(10.8%)
と報告されています。
口腔外傷の程度によっては、スポーツを控えてもらう指導が必要なこともあります。
口唇や歯肉など軟組織だけの傷なのか、歯や骨のこう組織に及ぶけがなのかによって処置の内容が大きく異なり、それにともなって指導の内容も変わります。
ご自身だけで判断せず一度診てもらうことをオススメします。

そして歯の外傷には、長期的なフォローが必要なケースがいくつかあります。
①失活・変色
受傷によって歯髄が失活すると、歯が灰色~茶色に変色してくることがあります。場合によっては受傷してから数日から数ヶ月かけて変色することもあるので、いつの受傷が原因か気付かないこともあります。外傷で乳歯が失活した場合、後継永久歯の萌出阻害をきたすことがあるため、適切に根管治療を行った後、たとえ自覚症状がなくても、永久歯の萌出交換まで必ず定期的にフォローする必要があります!
②アンキローシス
成長期に歯の外傷を受けた場合、歯槽骨と歯根が癒着(アンキローシス)してしまい、その場の周囲だけ正常な歯槽骨の成長が止まってしまうことがあります。乳歯の場合は経過を見ながら萌出交換を待つこともありますが、永久歯で審美的に重度の問題がある場合は、抜歯して補綴処置を行うケースもあります。
③歯根吸収
歯が一度完全に脱臼してしまい、再植した場合に多く見られます。歯根が数年から数十年の長期間にわたって徐々に吸収され、骨に置き換わっていきます。吸収が進むと、軽い力で折れたり、自然に脱落したりしてしまう場合もありますので、注意して経過を追う必要があります。

スポーツをやっている方だけでなく、小さなお子様やご年配の方は転んでしまい顎をぶつけてしまったりという場合もありますので、もしお口まわりをぶつけてしまったなどありましたお気軽に相談して下さいね。