糖質と虫歯と健康

こんにちは。宇都宮市みろ歯科、歯科衛生士の山元です。
新年度が始まり、皆さんいかがお過ごしですか?我が家は、幼稚園の子供が卒園し、昨日は小学校の入学式しでした。春休みは、子供部屋を小学校用に大改造し、机や文房具などを買い集めて慌ただしい1ヶ月でした。新生活が始まり、落ち着かない日々がまだ続きますが、私も気を引き締めて頑張ろうと思います。

さて、今回は糖質についてお話ししようと思います。近年、糖質制限ダイエットなど、糖質オフ、糖質ゼロなど糖質と言う言葉をよく見かけます。
ダイエットと言うとカロリーを気にしていましたが、今は糖質なのですね。

糖質は虫歯にも関わりがあります。
虫歯菌は最も小さな糖質の分子である単糖類を原料に酸をつくります。単糖類には、ブドウ糖や果糖が当てはまります。果物に含まれる果糖は虫歯のエサになり酸が作られます。しかし、果物は血糖値は上昇させないと言われています。糖質と聞くと血糖値上昇を思い浮かべますが、血糖値の上昇と虫歯菌は関連がないようです。果物も虫歯のリスクになる事は覚えておくといいですね。
又、ブドウ糖と果糖が結合した二糖類の砂糖は、虫歯菌が酸だけでなくネバネバした物質である不溶性グルカンを作るので、さらにやっかいです。二糖類には、麦芽糖(マルトース)や乳糖(ラクトース)などもあるので気をつけて確認するといいですね。

糖質は過剰に取ると、虫歯や歯周病のリスクが上がります。そして、口腔内環境だけでなく先程お話ししたダイエットとの関わりや、糖尿病、動脈硬化を進行させたり、脳卒中や心筋梗塞、認知症などの病気のリスクを高める事も分かっています。お口の環境のためにも、全身の健康管理にも糖質の取り方について気をつけたいですね。

しかし、私も甘いものが大好きなのでやめられません。そこで重要なのは、回数やタイミングです。歯の事を考えるとダラダラ食べはよくありません。お口の中に食べ物がある時間をできるだけ短くして、歯の修復する時間を長くすると虫歯予防にもなります。又、寝ている間にバイオフィルムが増殖したり、唾液の分泌が少ないので、就寝前1時間は食べない方がいいです。もちろん健康のためにも、寝る直前まで食べているのは良くないです。このような事を少しでも頭に入れとくといいですね。

糖質の表示やパッケージが目につくようになった今、口腔内の環境を良くする事や健康維持のためにも少し気をつけて食生活を送れるといいと思います。
もちろんブラッシングなどご自身でのケアも重要になるので忘れないで下さい。

最後まで読んで頂きありがとうございました。