フッ化物の働きと種類

こんにちは、宇都宮みろ歯科 歯科助手の星野です。3月に入りましてもうすぐ春ですね。最近は日が出ていると暖かくて日向ぼっこしたくなってしまいます。でも夜はまだまだ寒いですので、皆様どうか体調にはお気をつけてお過ごし下さい!

さて本日のブログの内容は「フッ化物について」です!
2017年3月に、フッ化物イオン濃度(フッ素濃度)の上限を1,500ppmとする高濃度フッ化物配合歯磨剤の医療部外品としての市販が、厚生労働省により、認められました。各メーカーからも多くの製品が販売されるようになり、セフルケアで用いる歯磨剤の選択肢の幅が広がりました。そこで今回は、フッ化物の作用とフッ化物の種類について、お話してきます!
フッ化物には、①歯のエナメル質を構成するハイドロキシアパタイトの結晶性の改善②フルオロアパタイトの生成③再石灰化の促進④細菌・酵素作用の抑制という4つの働きがあります。
①〜③は歯質を強化し、耐酸性を向上させ、④は酸の産生を低下させます。歯へのアプローチと歯垢(プラーク)へのアプローチがあり、これらが抗う蝕作用をもたらします。フッ化物以外のう蝕予防方法としてシーラントや食事のコントロール(甘い物を控える、就寝時の哺乳瓶使用を控える)、ブラッシング、デンタルフロスの使用、メインメンテナンス(定期検診)等がありますが、米国予防研究班によりますと、う蝕予防方法に適しているのは、フッ化物とシーラントとの研究結果が出たそうです!
日本ではフッ化物の種類は3種類あります。
①フッ化物配合歯磨剤
年齢:歯の萌出直後から
頻度:毎日
生涯を通して、あらゆる年齢の方が利用できるセルフケア用品です。最も身近なフッ化物応用であります。毎日使用することで再石灰化の促進に役立ちます。
②フッ化物洗口
年齢:特に4歳〜14歳
頻度:毎日または週一回
永久歯を守るための予防方法のひとつです。成人や高齢者の歯頚部や歯根面のう蝕予防にも効果があります。
③フッ化物歯面塗布
年齢:特に1歳〜13歳
頻度:少なくとも半年に一回
歯の表層へのフッ素の取り込み量が大きい、萌出直後の歯に対して行うのが最も効果的で、とくにう蝕のできやすい萌出後2〜3年は歯科医院などで繰り返し塗布することが大切です。
このように、フッ化物にはあらやる効果が期待でき、歯を健康な状態のまま保ってくれます。みろ歯科ではフッ化物塗布はもちろん、フッ化物洗口等もありますので、ぜひご来院してくださいね♪