子どもへのお菓子は何歳から?

あけましておめでとうございます!宇都宮市みろ歯科、歯科衛生士の大金です。今年もよろしくお願いいたします。
1月に入り、朝晩の冷え込みもいよいよ厳しくなってきましたね。風邪などひかないように体調に気をつけたいものです。
さて、今回は子どもへのお菓子についてお話したいと思います。お子さんの虫歯予防のために、おやつに砂糖を含まないものをと気をつけている方も多いのではないでしょうか?保護者の方から「何歳頃からだったらお菓子を与えてもよいですか?」と聞かれることも度々あります。答えとしては、できるだけ遅い方がよいですが、虫歯予防やおやつの目的、味覚の形成などの点も考えると、3歳以降が望ましいです。
そもそも、子どもに与えるおやつの本来の目的は、栄養とエネルギーの補給です。幼児は消化機能が未熟で、1回の食事で食べられる量が少なく、1日3回の食事だけでは必要な栄養やエネルギー量を満たすことが難しいためです。特に3歳を過ぎると1日の必須エネルギー量が大人のおよそ3分の2にもなるので、第4の食事としておやつが欠かせません。また、味覚は、離乳食が始まる5ヵ月頃から10歳頃までの食経験により育まれていき、この時期に与えられた食べ物によっ て味覚の好みがでてきます。特に離乳食スタートから3歳頃までは、重要な時期と言われています。甘いおやつばかりを与えていると、甘味への欲求がエスカレートしやすくなり、野菜などの素材本来の味を「おいしい」と思えなくなって、好き嫌いが多い子になってしまいます。この時期は食生活の基盤を作る時期でもあります。親がコントロールできる間に正しい食習慣を身につけることが、子どもの将来の健康に繋がることにもなるのではないでしょうか。市販のお菓子は、①甘みが強く、虫歯や味覚形成への影響のほか、エネルギーの過剰摂取や血糖値の急激な上昇を招く、②塩分が強く、味覚形成への栄養だけでなく将来の高血圧につながる、③油分が多く肥満の原因となる、④体に悪影響を及ぼし発がん性の問題などもある着色料や保存料が含まれる、といった傾向があるため、おやつは手作りが理想です。家にあるもので簡単に作れ、1日3食で摂りきれなかった栄養素も摂れ、次の食事に影響しない量をポイントに考えるとよいでしょう。おすすめは、おにぎり(しらす、ごまなど)、野菜など具沢山のサンドイッチ、果物、イモ類、とうもろこし、無糖ヨーグルト(+果物、ドライフルーツ)などです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。