歯と栄養について

こんにちは。栃木県宇都宮市みろ歯科、歯科助手の八鍬です。
乾燥が気になる時期になったので、お部屋に加湿器を置き始めました。空気が乾燥していると風邪をひきやすいので気をつけたいですね。
今回は、歯と栄養についてです。
丈夫な歯を作るためにはどのような食生活に気をつけたら良いでしょうか。
近年、「新型栄養失調」という言葉を耳にするようになりました。新型栄養失調とは、摂取カロリーは足りているのにタンパク質やビタミン、ミネラルといった特定の栄養素が不足している状態を指します。自己流の食事制限ダイエットや偏食、高齢者では、麺類やお茶漬けなどさっぱりしたものだけで食事を済ませたり、歯を失ったことで硬いものを避けるようになったりといったことから、栄養が不足してしまうことが背景にあるようです。
日本人に不足しがちな栄養素として、カルシウム、鉄、マグネシウム、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンC、食物繊維などが挙げられます。実はこれ、ほとんどが健康な歯をつくるために必要な栄養素です。
・カルシウム  歯の原料となる。(牛乳、乳製品、大豆、大豆製品、干しひじき、小魚、桜エビなど)
・マグネシウム  カルシウムの吸収を助ける。(魚介類、海藻類、納豆、玄米など)
・ビタミンA  歯の表面のエナメル質をつくる。(レバー、卵、うなぎ、チーズ、緑黄色野菜など)
・ビタミンC  歯の象牙質を強くする。(ブロッコリー、ピーマン、苺、じゃがいもなど)
肉、魚、乳製品、大豆製品、野菜など、バランスのとれた食生活の中でカルシウムを摂ることがとても大切です。
カルシウムの吸収率は他のミネラルとのバランスが影響します。インスタント食品や加工品など、リンを多く含む食品と同時に摂取するとカルシウムの吸収が阻害されてしまいます。牛乳や乳製品は、カルシウムの吸収率がとても高く、1回の摂取量も多いので効率的でおすすめです。
この他、体内でのカルシウムの吸収率を高めるにはビタミンDが有効です。ビタミンDは腸管内でのカルシウムの吸収を助け、骨の形成や成長を促進させる働きがあります。サンマ、鮭、イワシなどの魚類や、椎茸やキクラゲなどのキノコ類に多く含まれています。
カルシウムは、牛乳、乳製品に多く、吸収率も高いのでおすすめです。日本人は外国と比べ、食生活においてカルシウムが不足しがちなので、日常生活で積極的に摂るよう心がけましょう。
子供の頃から虫歯にならないための習慣を身につけて、健康で強い歯を目指しましょう!!