笑顔で気になるのは、歯並びではないでしょうか?

こんにちは。栃木県宇都宮市のみろ歯科 歯科衛生士の磯部です。

11月も半ばに入り、イチョウや紅葉の色付きも鮮やかになってきましたね。医院近くの大イチョウは見頃までもう少しかかりそうです。駅東公園のイチョウ並木はすっかり落葉してきていますね。一気に色付かず、時間差で楽しめるものなのですね♪

七五三シーズンでもある秋は、お子様たちの成長と笑顔が溢れる時期でもあります。

笑顔で気になるのは、歯並びではないでしょうか?今はコロナ禍のマスク生活が主ですので、周りの方の口元を見ることは少なくなってきていますが、パパママは我が子のお口の中を毎日見ていますよね(仕上げ磨きは毎日行いましょうね♪)。

歯並びは、歯と顎の大きさのバランスや、遺伝的なもの、日常習慣、色々な要素が重なって作り上げられています。今回は、日常習慣についてお話ししようと思います。
歯というものは、生えてきた場所に一生留まるものではなく移動するものです。なので歯列矯正のように矯正力をかけると、歯を動かして理想の位置に移動することができます。

実は、矯正力のような強い力でなくても日常的に力を受けて、今、皆さんの歯はそこに留まっています。その日常的な力とは、唇と舌です。

例えば、口呼吸の癖がある、唇の力が弱くてポカーンと口を開けたままになってしまうと、唇の力が歯にかからずに出っ歯になりやすかったりします。それだけでなく、口呼吸は風邪をひきやすくなります。これは意識をするだけでも改善をすることができますが、お子さんの場合は気付いていない場合がほとんどです。パパママが声かけをしてあげることで、お口をつむんでいい習慣に変えていくことができますよ。

また、唇と舌の力では改善できない習慣が指しゃぶりです。指しゃぶりをすることで、出っ歯になりやすいことはもちろん、上下の前歯が噛み合わない開口という歯並びにもなりやすくなります。

 

 

赤ちゃんの頃は、指しゃぶりをして遊んだり、寝る時の安心材料など問題につながることはありません。1歳を過ぎるとおもちゃを上手に持って遊んだり、手よりも興味のあるものが出てきて、指しゃぶりをする時間が自然と減っていきます。それが大きくなっても続き、4歳になるぐらいでは徐々に止めさせる方向に持っていくことが勧められています。

無理矢理に、ダメ!今日からしちゃダメよ!と強制的に終了するのではなく、お話をして自分のしていることを変えてみよう、と気付いてもらうことを第一歩とするといいですね。

昔は指にカラシを塗って…という方法があったようですが、実は今もそんなグッズがあります。なめるとにがーいマニキュア、びっくりしてもう指しゃぶりできなくなってしまいそうですよね。

絵本にも指しゃぶり止めに効果的なものがあるようで、【ゆびたこ】という絵本です。指を吸うことで大きくなるゆびたこのお話し…自分の指もそうならないようにしよう!という気持ちにしてくれるようです。

笑顔の素敵な口元を作るのは、小さいうちからの習慣が影響しています。ぜひお口ポカーン、指しゃぶりの習慣があるお子さんへ、パパママから優しくアプローチをしてみてくださいね。