「睡眠と歯」について

こんにちは。栃木県宇都宮市みろ歯科、歯科助手の八鍬です。

8月もあと残りわずかとなりましたね。
まだまだ暑い日が続きなかなか寝付けなかったり、エアコンを消してしまうと暑さで起きてしまうことがありますよね。

今回は「睡眠と歯」についてです。
皆さんは歯と睡眠はあまり関係していないのでは?と思っていないでしょうか。
ですが、あまり知られていないだけで実は意外にも歯と睡眠は関係しています。

実は睡眠不足だと歯周病のリスクが高まるのです。

歯周病はとても代表的な歯科の病気です。歯と歯肉の間がきれいになっていないと、そこにたまった細菌が悪さをして歯肉に炎症を起こしてしまいます。
進行すると歯肉がどんどん下がってしまい、歯の土台となっている骨が溶け出して、最後は歯を抜かなくてはならなくなります。

でも、歯周病と睡眠不足はいったいどう関係するのでしょう?

実は歯周病は、糖尿病との関係が深い病気です。
糖尿病になると歯周病の進行が早くなり、また歯周病になると糖尿病の血糖コントロールが悪くなっていくことが知られています。

睡眠不足であると、食欲を向上させるホルモンが多く分泌され食事の量が増加します。
その為、体重の増加並びに血糖コントロールが悪化します。
また、睡眠が短いと血糖値も上がる為、糖尿病にかかる確率が高くなってしまうのです。
そして糖尿病にかかると細菌に対する抵抗力や免疫力の低下などが生じ、歯周病になりやすくなるというわけです。

あるデータだと、糖尿病にかかると歯周病に2倍かかりやすくなるというデータもあり、糖尿病は歯にとっても恐ろしい病気です。
その為、糖尿病にかからない為にも歯を守る為にも、睡眠はとても大切なものなのです。
また、睡眠時間が短くなると、唾液の量が減少します。
唾液が減ると、口内の抗菌作用、自浄作用が弱くなり、細菌の増殖に抵抗が追い付きません。
こちらが、睡眠不足によって虫歯ができる仕組みです。

ちなみに、睡眠不足は身体の免疫力も低下させてしまうため、虫歯だけでなく、風邪など他の病気にもかかりやすくなるおそれがあるため、注意しなければいけません。

睡眠をきちんと取ることが大事になります。自分にあった睡眠時間を確保し、また起床直後に太陽光を浴びることで体内時計をリセットするなど、睡眠の量と質どちらにも気をつけて生活していきましょう!!