舌苔について

こんにちは。宇都宮市みろ歯科、歯科衛生士の大金です。
梅雨明けも近づき、海や山の恋しいころとなりましが、いかがお過ごしでしょうか?
先頃、患者さんに「舌苔が付くのはなぜですか?舌苔はとった方がいいですか?そのままにしても大丈夫ですか?」とたずねられました。ですので、今回は『舌苔』についてお話したいと思います。
まず、舌苔とは舌の表面に付着している白い苔のようなものです。舌苔は、剥落した粘膜上皮細胞、口腔細菌、食渣、血球などからできています。舌苔の付着は、口呼吸などによる唾液分泌量の減少などにより増大し、口腔や全身の健康状態によっても影響されます。
舌苔は、口腔内の他部位への細菌の供給源となりますし、舌苔の付着が口臭の原因となるため、清掃することをおすすめします。ただし完全に除去することは不可能なのて、清掃が過剰にならないよう注意しましょう。
健康な人でも薄い舌苔が全体に付いていますが、ファイバースコープによる観察で、胃炎などの症状が進行している時には舌苔が多くなるというような相関かもあることが指摘されています。つまり、消化管が弱って栄養の吸収状態が低下している時にも、舌苔の付着が多くなる時があるのです。このときには粘膜の再生機能も低下していると考えられ、過剰な清掃によって舌が傷つけられる可能性が高くなります。
舌苔の付着は生体反応のひとつであると捉え、体調などの状況に応じて対応することが必要でしょう。
さらに口呼吸になっている場合は、口を開けたまま呼吸しているため、舌表面に唾液が循環せず、乾燥してしまいます。 このような状態になっていると、舌表面に付着した汚れは、洗い流されることがないため、舌苔ができてしまいます。
舌苔の除去方法ですが、歯みがきの後、専用の舌ブラシやハブラシを、鏡を見ながら舌の「奥から手前」に軽い力で動かして掃除します。舌は思いっきり前に出すのコツです。1日1回程度が良いでしょう。
また、口呼吸ですがデメリットがあります。①風邪をひきやすくなる
②むし歯や歯周病、口臭につながる
③ほうれい線や口のたるみ
④睡眠時無呼吸症候群
⑤歯並びが悪くなる
また、口腔内だけではなく全身的にも様々な悪影響をおよぼすことがわかってにきました。特に小児期に継続した場合には、健全な成長発育を阻害する要因となります。
口呼吸については、後日またブログに書かせていただければと思います(^^)
最後までお付き合いいただきありがとうございました!