親知らずについて

こんにちは。宇都宮市みろ歯科、歯科衛生士の大金です。

葉桜の季節になり、春風が心地よいですね。
新年度がスタートし、2週間が経とうとしています。みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

先頃、患者さんから「親知らずが生えない人はいるの?」と質問を受けました。親知らずについてはほかにも質問を受けることが多いので今回は親知らずについて書こうと思います。
親知らずとは、正式には『第三大臼歯』といい、『智歯』ともよばれます。

親知らずは上下左右に1本ずつの合計で4本あり、最も奥にある永久歯でもあります。
一般的に10代後半~20代前半で生えてくることが多く、親の知らない間に生えてくる歯ということから”親知らず”と呼ばれるとも言われています。

皆さんの周りにも親知らずが生えている人と生えていない人がいるかと思います。
生えていない場合、もともと遺伝や体質などで親知らず自体が存在していない(現代の日本人では親知らずが生まれつき無い割合は30%前後と言われています)か、親知らず全体が顎の骨の中に埋まっている状態が考えられます。

歯科医院でレントゲン撮影をすることで確認することができます。
生えている場合は、

①まっすぐ生えている

②まっすぐ生えているけれど後ろ半分が歯茎に埋もれてしまっている(半埋伏)

③生えるスペースがなく、斜めに生えたり、横に生えたりして半分だけ頭を出したりする、

など様々なパターンがあります。

又、4本全て生える人もいれば、生えそろわない人もいます。
現代人の骨格の変化により、親知らずはまっすぐ生えてこないケースが増えています。
親知らずがまっすぐ生えてこないと、歯磨きがしにくいこともあり、親知らず周辺の歯茎が腫れやすくなったり、虫歯になったりするリスクが高くなります。

親知らずが隣の歯を押して歯並びが悪くなってしまったり、噛み合わせのバランスが崩れてまったりもします。

このような場合、親知らずは抜いたほうがいいといわれています。
ですが、まっすぐ生えていてよく磨けている場合や、完全に骨の中に埋まっていて今後も生えてきたり、痛みや腫れを起こす可能性が低い状態の時などは抜かなくてもよいでしょう。

自分の親知らずが生えているのか生えていないのか、また生えている場合どのように生えているのか、痛みや腫れはあるか、治療は必要なのかなどを知っておくことはとても大事だと思いますので参考になれば幸いです(^^)