歯の役割とかみ合わせについて

こんにちは。

宇都宮市みろ歯科の清野です。
新年度になりましたね。
我が家では昨年から断捨離をしていましたが、もう片付ける物はないだろうと思ってもまだまだ出てくるものですね!
この春休み期間中は子供部屋を全集中で片付けました。
ただ、図工などの作品はかさばるので捨ててしまいたい反面、せっかく子供が頑張って作ったものだし…と葛藤があり、とりあえず写真に収めたものの結局捨てられずじまいで部屋の隅っこに鎮座しています。
これからまだまだ増えていく作品をどうしていけば良いのかが今後の課題です。
今回のテーマは歯の役割とかみ合わせについてです。
奥歯がないまま過ごされていましたが、審美的観点から前歯の治療をまずして欲しいという患者様がたまにいらっしゃいます。
先に奥歯の治療(ブリッジ、義歯、インプラントなど)をしてかみ合わせを確立させてから前歯の治療に入りましょうとお話ししても
『今まで噛めていたからいいです』
と、言われることがあります。
果たして、本当に前歯で噛めるなら奥歯なんて必要ないのでしょうか。
患者様によりケースバイケースなのは確かです。
しかし、ほとんどの方には奥歯が必要であり、奥歯があったほうが今残っている前歯も長く持たせることができます。
歯は奥歯のほうが根がしっかりとしていて噛む力に抵抗力を持ちます。
ですから、奥歯がなくなるとその役割を前歯で担わなければならなくなるので相対的に上下の前歯がよく当たるようになります。
これに伴い、前歯が唇側に傾いていき歯の隙間が大きくなりフレアーアウトしていきます。
次第に歯の揺れを感じるようになり最終的には前歯も抜かざるを得なくなる状態になることがほとんどです。
奥歯があるから噛む力に弱い前歯もしっかりとしていられるということを是非知っておいていただきたいです。
義歯やインプラントは機能的回復に非常に重要です。