こんにちは。宇都宮市みろ歯科歯科衛生士の岸本です。
最近、暖かい日が続きますね!
寒さで固まった身体も動きやすい陽気です。
最近の私は、趣味のゴルフのために始めたランニングに夢中です!ゴルフよりもランニングが楽しくなってます笑
1週間に5キロほど走りますが、たまにお昼休みに走ることも…
先週ランニングした時は、目の前の城址公園の河津桜が見頃でした!
ランニングの良いところは自然に触れて自由に動いて身体も気持ちもリフレッシュできるところです♩
コロナ禍の中なので、マスクしながらのランニング…肺活量も鍛えられます!
人目を気にせず自由に外出ができなくなった、こんな時だからこそ、健康に良い新しいことをはじめてみませんか?
さて、今回は妊娠期に歯科受診が必要な3つの理由について説明していきます。
心身が大きく変化する妊娠期こそ歯科受診が重要となります。まずはなんのためにどのようなアプローチが必要となるかおさえておきましょう。
①妊娠中は口腔内のリスクが高まるため
妊婦自身の口腔の健康のために歯科受診が必要です。
妊娠期は、つわりなどによる生活・食習慣の変化に加え、胎盤からの女性ホルモンの影響によって、さまざまな口腔疾患(★)の発症リスクが高まる時期といえます。しかしながら、妊娠中は食事や運動、旅行などさまざまな制限や我慢をしなければならないことが多くあり、口腔内のトラブルに対しても、赤ちゃんに悪影響が及ぶことを心配して歯科受診を控えてしまう妊婦が多いようです。
★妊娠期にみられる全身の変化
○全身の変化
・つわり…原因不明。悪心、嘔吐など消化器系の症状から唾液量の増加、全身倦怠感、眠気、頭痛、食欲不振などさまざまな症状がみられます。
・頻尿便秘痔…妊娠によるストレスや運動不足で腸の運動が鈍ることも原因のひとつ。
・持病の悪化
・貧血…鉄欠乏性貧血となりやすい。水血症となり、貧血を起こしやすくなります。
・腰、背部痛…足の付け根や恥骨あたりが痛み、足がつることが多くなります。むくみや血行不良が重なり手足が痺れることもあります。
・皮膚の変化…妊娠線の出現。女性ホルモンに加えメラノサイト刺激ホルモンの増加により、頬にシミやそばかす、色素沈着が目立つようになります。
・動悸息切れ
・眠気不眠…つわり時には体調不良やだるさ、眠気を感じることが多いようです。後期にはお腹の張りや胎動によって眠気に影響することが多くなります。
・精神の不安定…ホルモンバランスや神経伝達物質が変化することで、軽いつつ状態になったり、意味もなく不機嫌になったり、意思とは無関係に感情が現れやすくなることがあるようです。
・免疫力の低下…風邪などのウイルス性疾患に感染しやすく重症化することも少なくありません。
②早産や妊娠合併症のリスクと関連するため
歯周病が心臓病や糖尿病、さらにはアルツハイマー病などのさまざまな全身疾患に関連することが注目されているのはご存知かと思いますが、そのなかで妊婦の歯周病が早産、低体重児出産と関連することが明らかとなってきました。また、最近では妊婦糖尿病や妊婦高血圧症候群などの合併症にも関連することが報告されています。
③妊婦の口腔や全身の健康は胎児に影響するため
妊婦に対する歯科診療は、妊婦本人のみならず生まれてくる子供の口腔や全身の健康を育むことにつながります。特に、小児の虫歯予防の観点からは、妊娠期のマイナス一歳から母親の口腔内環境を良好に保つことが、虫歯細菌の母子伝播予防にもなり、理想的な予防のスタートとなります。
妊婦自身に航空内を綺麗に保ってもらうことが、子供たちのむし歯ゼロを育み、口腔機能の発達や不正咬合の予防にもつながるのです。
また、むし歯や歯周病は生活習慣病でもあり、生活、食習慣の改善なしには、生涯にわたり口腔の健康を維持することはできません。健康に対するモチベーションが高まる妊婦期こそ生活習慣を変えることができるビッグチャンスともいえます。
これは妊婦のみならず、そのパートナーや周囲の家族全員に対しても当てはまることです。家族の妊娠をきっかけに禁煙に成功するケースもあります。
妊娠をきっかけに、お口の中の健康観も変えていきましょう。