お口の健康と咀嚼

こんにちは。宇都宮市みろ歯科の歯科衛生士の山元です。
去年の秋からみろ歯科で働いています。少しだけ自己紹介させて頂きます。毎日、家事に育児に奮闘しながら働く2人の娘の母です。仕事では1人の歯科衛生士として頑張っていきますのでよろしくお願いします。

栃木県は緊急事態宣言も出て、みなさん見えないコロナという存在と日々戦っている事と思います。

そんな中、食事や料理が楽しみになったと言う声を多く聞くようになりました。

おウチ時間が増え、食への関心が高まる今、食べる事を充実させるために、お口の中の事を少し考えてみませんか?
美味しいもの食べると幸福で満たされます。私は特にそうです。(笑)

好きな物を食べられたり、バランスの良い食事をする事は、精神の安定にも繋がります。

免疫力アップになったり、生活習慣病の改善、予防にもなります。

このように、食べる事は単に生命維持のために栄養を摂取するだけでなく、心も体も満たしてくれる大切な事なのです。

①食を楽しむという心理的満足
②生活リズムの調整
③口腔機能の向上
④唾液分泌の促進(自浄性の向上)
⑤コミュニケーションの手段

人間は『食べる』ことによって一定の活動レベルを維持し、社会とのつながりを保っているのですね。
そのためには健康なお口の中の環境を保たなければなりません。
その一つとして、咀嚼(食物を細かくなるまでよく噛む事)がポイントになります。
虫歯や歯周病の予防に大切な事は歯磨きと言うのは皆さんご存知だと思います。私たちも、お家でのケアの重要性をいつもお伝えしています。

しかし、小さい頃に『よく噛んで食べなさい』と言われた経験はありませんか?

咀嚼もお口の中をより良い環境にするためにとても重要なのです。

近年、硬いお肉を好む人、お魚の頭や骨を食べる人が減り、加工品が多い世の中になってしまいました。
噛む力や飲み込む事の衰えによりお口の中には様々な退行変化があらわれます。

唾液の減少でお口の中が乾燥する事により、自浄作用が低下して痛みを感じる事もあります。

舌にある味蕾と言う味を感じる器官の数が減り味を感じにくくなったりもします。

噛む事で唾液量も増え、お口のなかの細菌が減り、自浄作用も上昇します。お口の中の乾燥も防いでくれます。
硬い物を食べ咀嚼回数が増えると、お口の周りの筋力も増えて表情筋が鍛えられ、若々しく見えます。

このように、咀嚼もお口の中を健康に保つためにはとても重要です。
この機会に、お食事のメニューを考える時に咀嚼の重要性についても考えてみてはいかがでしょうか?
お鍋の時に肉団子や薄いしゃぶしゃぶ肉ではなく少し噛みごたえのあるお肉にしてみるとか?
ハンバーグではなくチキンにしてみるとか?
皆さんのお食事がより良い時間になったら嬉しいです。
コロナと言う不安な生活が少しでも早く終息に向かうように祈りながら、小さい楽しみを見つけ頑張っていきましょう。

まだまだ寒いので、たくさん食べて、良く寝て、少し運動もして(笑)健康第一で。
最後まで読んで頂きありがとうございました。