未就学児のお口の悩みについて

みなさんこんにちは。宇都宮市みろ歯科、歯科衛生士の山根です。

まだまだ厳しい寒さが続きますね。私は朝が弱いので、最近は布団から出るのが本当に辛いです!笑 コロナの感染者数も日に日に増えていて、疲れも溜まってきて体調を崩しやすいので、気をつけていきましょう!

さて今回は、未就学児のお口の悩みについてお話ししていきたいと思います。

未就学児の保護者が抱えるお口の悩みとして、大きく3つに分けられます。

1つ目は「仕上げ磨きがしにくい」

2つ目は「食べる質と量、食べ方が気になる」

3つ目は「お口をポカンとあけている」ことです。

今回はこの中でも1つ目の「仕上げ磨きがしにくい」ことの特に3歳未満について詳しくお話ししていきます。

「仕上げ磨きをしようとすると逃げ回る」、「やっと磨けると思ったら嫌がるので短時間で済ませてしまう」などはよく耳にするお悩みです。

また、「舌や頬に邪魔されてうまく磨けない」というお悩みも耳にします。

基本的に、3歳未満の子どもはまだ歯磨きの必要性を理解できない時期なので、不快感に対しては我慢できません。

ですから、仕上げ磨きの際に、体を拘束されたり、口を無理に引っ張られて口角が痛かったり、唾液が溜まって苦しかったり、歯を磨く力加減が強すぎたりすれば嫌がるのは当然です。保護者の方の歯磨きをしなければならないという意気込みが強すぎて、親子で仕上げ磨きに過度なストレスを感じたり、歯磨きに対してネガティブなイメージを持ってしまうことはあまり良くありません。

もちろん虫歯の予防のためには歯磨きはとても大切ですが、それだけではなく糖分のコントロールやフッ化物塗布、キシリトールなどをうまく使うことも虫歯の予防になります。

子どもが歯磨きに対してネガティブなイメージを持っている場合は、保護者が楽しく歯磨きをしている姿を子どもに見せる様にするなどして、お口のケアが気持ちの良い楽しいことという概念を小さい頃から養うことも大切です。

仕上げ磨きを親子で楽しめるような時間に変える方法としては、膝の上に子どもの頭をおいて寝かせたら、ボディタッチをしながらその日のことをお話ししたり、舌に優しく触れるベロタッチを先に行うことも効果的です。

ベロタッチは子どもたちに抵抗なく受け入れてもらいやすいうえに、継続して行うことで舌機能が賦活化され、「食べる」「話す」機能の発達促進が期待できます。

仕上げ磨きがしにくくて困っている保護者の方は、「毎日しっかり歯磨きをすること」よりも「口腔ケアは気持ちよくて楽しいものであると分かってもらうこと」の方が大切なんだ!と肩の力をぬいていただけたらと思います。