仕上げ磨きは必要ですか?と質問をいただくことがあります。
答えは必要です!
歯の本数が少ない1~2歳ぐらいの時期には、口腔清掃自体は簡単ですが、子どもの手指の機能がまだ充分に発達していません。そのため、大人によるケアが必要になります。
そして、ある程度自分で歯ブラシを口腔内で動かすことができるような年齢(6歳ごろ)になると、今度は第一大臼歯(6歳臼歯)の萌出や、交換期できれいに生えそろっていない(デコボコがある)歯列になったり、歯の本数が多くなり、隣接面の清掃が難しくなったりなど、より繊細な手の動きができないと、口腔内を完全にきれいにすることが難しくなります。
しかし、多くの保護者は小学校入学と同時に仕上げ磨きをやめ、本人磨きのみにすることが多いようです。こういった場合には、小学校1年生は非常に重要な第一大臼歯の萌出があり、仕上げ磨きをしなくなると幼若永久歯のう蝕発生のリスクが各段に上がります。
仕上げ磨きを終了する目安は、歯垢検知液などで染め出したときに、本人磨きのみでも細部まで汚れが取れるようになっており、デンタルフロスなどの補助グッズもあわせて使用できるようになる10歳ぐらいです。
どんな歯ブラシを使えばいいの?
仕上げ磨き用は、奥まで届くように、ヘッドが小さめでネックの長いものがおすすめです。その他、届きにくいところや、萌出途中の臼歯、歯の重なり等の部分には、部分磨き用歯ブラシを使用するとよりいいです。両方のタイプを併用することが望ましいのでぜひ使用してみてください!
本人磨き用の歯ブラシは、子どもが握りやすい太めのグリップ、ヘッドが小さめ、歯ブラシの柄はまっすぐで、ブラシの毛先もまっすぐにカットされているものが磨きやすいです。さまざま歯ブラシの形がありますが、まずは基本的な歯ブラシを使用して、口腔清掃が上手になってから異なるタイプの使用を検討してみてください。
どんな姿勢で行うの?
自分でしっかりと姿勢を保持できる年齢までは、後頭部をしっかりと固定して行いましょう。
低年齢児(3歳ぐらい)であれば、寝かせ磨きが良いでしょう。
ある程度頭を固定できるようになり、仕上げ磨きに協力的な子どもの場合は、壁を背に座らせる姿勢や、保護者が子どもの後頭部を把持できる姿勢で行うといいです。歯ブラシで口腔内を傷つける事故も報告されてるので、子どもに歯ブラシを持たせたまま目を離すことがないように、また子どもが歯ブラシを口に入れて歩き回ることがないように注意しましょう。
デンタルフロスを使わなくてはいけないの?
口腔内のすべての歯の面積のうち、歯と歯の間の面積はかなりの部分を占めています。しかし、歯と歯の間に歯ブラシの毛先は入りません。歯ブラシのみでは、歯の汚れをすべて取り除くのは難しいため、1日1回は使用しましょう!
歯は、垂直に萌出しているのではなく曲線のある立体なので、歯の曲面にそうようにゆっくりと歯肉から歯冠方向へフロスを動かしましょう。一ヶ所に2回入れ、両方の面に糸をあてることがポイントです。
フッ化物を使わなくてはいけないの?
どの時期にもフッ化物の使用は必要です。家庭でのフッ化物の使用でもっとも多いのはフッ化物配合歯磨剤の使用だと思います。幼稚園や学校でフッ化物洗口が行われている地域も増えており、定期的に歯科を受診されている方は、歯科医院でのフッ化物歯面塗布も行っているでしょう。そのため、「摂りすぎなのでは」と心配される保護者もいらっしゃいますが、まったく問題ありません。
歯ブラシの保管方法は?交換頻度は?
使用後の歯ブラシはしっかり乾燥できるように、一本一本が重ならないように保管しましょう。
また、歯ブラシは毛先が広がってしまうと清掃効果が減少してしまうため、定期的に新しいものに交換しましょう。2週間程度で毛先が広がるようでは磨く力が強すぎるので、その際は磨く力に注意しましょう!
まとめ
前述の通り、仕上げ磨きは必要になります。
生後間もなくから行う沐浴や子どもの毎日の入浴を介助する習慣と同じように、仕上げ磨きも子どもの健康維持のために必要なことです。
毎日のことで保護者の方も大変だと思いますが、一緒に頑張っていきましょう!
分からないことなど何かありましたら、いつでもご相談ください!
栃木県宇都宮市 医療法人社団美歯会 みろ歯科宇都宮歯科診療所 歯科衛生士 山根初奈