これから社会に出る方へ。私の体験談。

こんにちは。宇都宮市みろ歯科 清野です。

2月に入り、だんだんと暖かい日が多くなってきましたね。
冬が終わり春の足音がしてきたように感じます。
そんな折、新卒時から6年勤めていた歯科医院の院長が亡くなったと娘さんから連絡がありました。

国家試験に無事合格したものの、まだ学校を卒業したばかりの何も分からない、技術もない私を一から育ててくれた方でした。
当時は毎日忙しく目まぐるしい日々で、正直辞めたいと思うことも多々ありましたが、なんだかんだ結婚·妊娠するまで勤め上げ、惜しまれながら(と、思いたい笑)退職しました。
出産して1年後、通勤の都合上今度は自宅近くの歯科医院でまた仕事を再開した時には、仕事が楽しくて楽しくて近況報告したくなり、先生にラインをしました。
『○○(私の旧姓)が、この仕事を好きでいてくれて良かった。
(歯科医療も常に発展するものなので)この先、新たに学ぶことがあったら常に共有してほしい。
そして、悩むことがあったらいつでも連絡をしてきなさい』
というような内容の返信があったことを覚えています。
社会に出て数年経ち、仕事にも慣れ中堅どころになると日々の仕事に怠慢や傲りが出てきます。
そんな私を厳しく叱ることはありませんでしたがそれとなく諭し、自分自身に気づかせることをしてくれた先生でした。
今思えば、20代当時の私はどことなく尖っていて、時には先生に楯突いたこともあり、若かったなぁと思い出すだけで気恥ずかしくなります。
久々に当時のスタッフ達とも葬儀で会い、そのあとも食事をとりながら長く想い出話に花が咲きました。
帰り道、少し遠回りをして駅から当時の
通勤ルートを歩いてみました。
見慣れた風景のようで、ちょこちょこお店が変わったり新しいビルが建っていたり。
懐かしさと新しさの入り交じった風景と先生がリンクしてつい涙が流れてきました。
出会いがあれば別れもある。
私達はこれからも幾度となく出会いと別れを繰り返していきます。
みろ歯科には4月から新卒の歯科衛生士が入社します。彼女もまた、沢山の夢と希望に胸を膨らませてやってくることでしょう。
しかし、初めてのことだらけで失敗や挫折を味わうこともあると思います。
そんな時にスッと手を差し伸べ、新しい人生の1ページを彩りよく、またよりよいものにするお手伝いの出来る先輩でありたいと思っています。