フッ素はいつから?

こんにちは。宇都宮市みろ歯科、歯科技工士の新良です❁︎

真冬の気候で雪が降ったり、かと思いきや昼間はポカポカ陽気で過ごしやすかったりしますね。
インフルだったりコロナだったり、まだまだ流行っていますね。早く落ち着いてほしいものです。そして、ただ気掛かりなのは暖冬の為、花粉が早まるという…それを聞くだけでとても憂鬱な気分になります…(´•̥ω•̥`)
今回はフッ素です!
フッ化物歯面塗布によるう食予防は、歯の表面に高濃度のフッ素イオンを作用させて、酸に溶けにくい歯質にすることによって達成されます。塗布の時期は、歯の萌出直後に行うのが最も効果的です。萌出しても間もない歯はフッ素イオンへの反応が高く、歯表面へのフッ素の取り込み量が大きいからと言われてます。またう食にも羅患しやすい時期は、歯の放出後2 〜3年の間とされており、その前に継続したフッ化物歯面塗布を実施する必要があります。
新しい歯が萌出するたびに塗布を行うのが望ましく、繰り返して塗布することで効果が上がります。下顎乳前歯は生後6から7ヶ月ごろに萌出しますが、う食リスクの低い歯であるため、う食リスクの高い上顎乳前歯の放出する8から9ヶ月ごろ、遅くとも1歳までには開始し、永久歯の第二大臼歯が萌出する13歳頃までの間、3から6ヶ月ごとに塗布を実施すること効果的です。萌出後のう食罹患性の高い時期を考慮すると、定期検診もかねて、18歳ごろまで継続するとよいでしょう。
フッ化物の全身応用が実施されていない日本では、歯科医師の管理下で行われるフッ化物歯面塗布の重要性は高く、年に数回の実施でう蝕予防効果があります。とくに低年齢の子どもにとっては負担が軽く、有効性の高いフッ化物応用法であり、長期的な過剰摂取によるフッ素症の心配もありません。 ただし、9,000ppmFと高濃度のフッ素を使用するため、安全に使用するための十分な配慮が必要です。塗布剤1mLには9mgのフッ素が含まれていますが、その急性中毒量は2mg/kgといわれています。体重約10kgの1歳児がこれをすべて飲み込んだとしても、0.9mg/kgのフッ素摂取量となり、中毒量には達しません”。とはいえ、使用する薬液量は2mL以下を厳守し、あらかじめ必要量のみ容器に出しておくとよいでしょう。