矯正治療について

こんにちは。宇都宮市みろ歯科、歯科衛生士の菅野です。

今年も残り僅かとなり、クリスマスも終わりましたね。今年の冬は、暖かい日が続き、例年より過ごしやすい気温だったかなと思います。ただその反面、農作物が育ちにくい物などもあり、仕入れ困難になってしまうこともあったみたいです。

わたしは末端冷え性で、手先つま先は冷え冷えで過ごしてます!靴下は分厚いのを履いていても冷えております!

寒過ぎても、暑過ぎても、世は上手くいかないものですね( ̄∇ ̄)

さて、今日は矯正治療における炎症のコントロールについてお話ししていこうと思います。

はじめに、矯正治療では、歯が歯槽骨を溶かしながら歯周組織の中を移動します。一方で移動方向と逆側では、歯槽骨が新しく作られていきます。その結果、歯の位置が変わっても、歯周組織の状態は移動前とほぼ変わらないのです。

しかし、アクティブな歯周炎があると話が変わってきます。そもそも歯の移動による骨吸収はいわば炎症と同じようなメカニズムによって引き起こるのです。そこに歯周炎というさらなる炎症が存在すると、矯正移動によって歯槽骨がさらに破壊されてしまう可能性があります。したがって、歯周炎は矯正治療前にしっかりとコントロールする必要があります。

 化学伝達物質によって骨芽細胞および破骨細胞が活性化され、骨に代表される歯周組織が吸収され修復されていくこの過程はまさに「炎症」と同じと考えられます。しかし、この炎症は歯周炎のような不可逆的なものではありません。言い換えると、矯正移動によって起きる炎症で骨が一方的に失われているわけではないのです。そして、矯正移動を止めれば、歯根膜の高さまで歯槽骨ができて、一層の歯根膜腔と歯槽硬線が見えてきます。このように、大前提として歯周組織が健康(炎症がない)で歯周組織の量も十分(歯肉退縮もなく歯槽骨も十分にある)な場合、歯を矯正移動させても歯周組織は破壊されません。

矯正について気になることがあれば、いつでも気軽にご相談下さい!

そして皆さん、今年もありがとうございました。来年もみろ歯科をよろしくお願いします!インフルエンザが流行ってます。体調に気をつけて、ゆっくりと年末年始をお過ごしください!