スポーツマウスガード(マウスピース)の作成は、ぜひ「みろ歯科」にお任せ下さい!

「スポーツマウスガード(マウスピース)の作成は、ぜひ「みろ歯科」にお任せ下さい!」

福岡歯科大学で開催された日本スポーツ歯科医学会に参加し、「キックボクシング愛好家へ矯正歯科治療後にマウスガードを装着した症例」の発表を行い、学会誌への掲載と、認定証を頂きました。

 

  

 

  

 

 

キックボクシング愛好家へ矯正歯科治療後にマウスガードを装着した症例

A case of wearing mouthguard after orthodontic treatment for a kickboxing patient

医療法人社団美歯会みろ歯科

彌勒寺 寛之

H.MIROKUJI

 

緒言 キックボクシングは顎顔面領域の外傷がみられる競技であり、外傷予防のため競技中のスポーツマウスガードの装着が義務付けられている。今回歯列不正を有するキックボクシング愛好家に対しての歯科治療について報告する。

 

症例 患者は43歳、男性。下顎前歯が気になって舌で触ってしまい集中できないことを主訴とし、また市販のマウスガードを使用しているが使用中に落ちてくるのでマウスガード作成も希望した。

 

治療及び経過 下顎前歯叢生に対してマウスピース型矯正装置による矯正治療を行った。約7か月間の動的矯正治療期間中、マウスピース型矯正装置とは別にマウスガードを作製し、矯正治療による歯牙の移動に伴い3~4ヶ月ごとにマウスガードを作り直した。保定期間3か月経過後に後戻りしていないことを確認し、最終のマウスガードを作製。その後問題なく使用できており、また経過良好。定期検診では矯正治療の後戻りもなく、問題は生じていない。

 

考察 前歯の捻転を伴う歯列不正は、正常咬合の歯列と比べ、コンタクトスポーツにおいて外傷による歯牙破折のリスクが高いと思われるため、外傷予防のためにマウスガードの装着は必要と考えられる。また、マウスピース型矯正装置による矯正治療により歯列及び舌の悪習癖も改善し、加えてマウスガードの使用により競技中の外傷予防に有効であったと考えられる。

 

詳細:初診時に持参された市販のマウスピースはお湯で軟化させるタイプの物であったが、開口時に脱落してしまう状態であった。そこで、まずは市販のスポーツ用マウスピースとカスタムメイドMGの違いについて、カスタムメイドMGは、柔軟性のある耐衝撃材料(エチレンビニルアセテート、EVA)で制作し、衝撃を吸収、歯や口腔組織へのダメージを軽減する役割を果たすこと、またスポーツ用のマウスピースは、個々の口の形状に合わせて作られることが望ましく、カスタムメイドMGは歯科医師が口腔内の精密な印象を取り、歯科医師及び歯科技工士によって作製されること、カスタムメイドMGは個別の口腔形態に密着し、より優れた保護と快適性を提供すること、が考えられる。次に、カスタムメイドMGのキックボクシングでの必要性と、矯正用マウスピースとの違いについて、具体的には、マウスピース矯正治療の目的は歯列を正しい位置に移動させ、噛み合わせを改善することを目的とし、矯正装置を装着している期間中は、歯と装置を保護する必要があること、それに対してスポーツ用マウスピースの目的は、スポーツや身体活動中に歯や口腔組織を保護するために使用され、接触スポーツや高リスクなスポーツでは、歯にダメージが及ぶ可能性が高くなり、特にキックボクシングでは、パンチやキックを繰り出すため、誤ったパンチやキックで歯にダメージを受ける可能性があり、カスタムメイドMGは、歯を保護し、歯の欠損や折れ、脱落を防ぐ役割を果たすこと、また口腔組織の保護として、カスタムメイドMGは、歯へのダメージだけでなく、口腔組織全体を保護する役割も果たし、強いパンチやキックを受けた際に、カスタムメイドMGが衝撃を吸収し、歯茎、頬、舌などの柔らかい組織を守ることで、内部の組織の損傷や出血を最小限に抑えることができ、加えて、カスタムメイドMGは上下の歯の噛み合わせを補正する効果もあり顎の安定につながること、キックボクシングでは、強いパンチやキックを受けると、強烈な衝撃が顎に伝わるため、カスタムメイドMGを使用することで、顎の位置を安定させ、衝撃を吸収することができること、これにより、顎関節の負担を軽減し、怪我のリスクを低減することができること、そして他の選手との接触時の保護として、カスタムメイドMGは、接触時に生じる可能性のある口内への衝撃を軽減し、歯や口腔組織の損傷を防ぐのに役立ち、他の選手との接触によるケガを最小限に抑えることができると考えられる。次に嘔吐反射について、マウスピースは口腔内に装着されるため、初めて使用する場合やフィット感が悪い場合には、違和感や刺激を感じることがあり、これによって一部の人は嘔吐反射を引き起こすことがあると考えられ、サイズやフィット感が不適切である場合、特にマウスピースが大きすぎたり、不快な圧力をかけたりすると嘔吐反射が引き起こされる可能性が高いと思われ、嘔吐反射は個人差があり一部の人はマウスピースによる刺激に敏感で、嘔吐反射が起こりやすいかもしれないので、以下のような対策を検討することができる。適切なサイズとフィット: マウスピースは、自分の口に合ったサイズとフィット感のものを選ぶことが重要。個別に作られたカスタムフィットのマウスピースを使用が推奨される。慣れるための練習: 初めてマウスピースを使用する場合、慣れるまでの間に短時間で徐々に装着時間を延ばしていくことが役立つ。口の中に違和感を与えずに快適に使用するために、慣れるまで練習することが重要。また、本症例ではマウスピース矯正治療とカスタムメイドMGの併用期間が約半年あり、月1回程度調整を行ったが、内面の適合が甘くなった時点で再製作とした。1回目のカスタムメイドMGは通法通り3.8mmで作製、しかし矯正用マウスピースとの厚みの差が気になるという患者の訴えと、矯正治療に伴う歯列の変化に柔軟に対応するため、矯正期間中のカスタムメイドMGは再製作については3.0mmとした。また定期的に筋力トレーニングを行う際にカスタムメイドMGを使用したいということだったので、その役割について、 筋力トレーニング中に、重い重量を扱ったり、クランチやプレスなどの動作を行ったりする際に、歯に負荷がかかる可能性があり、カスタムメイドMG使用することで、歯を保護し、歯の欠損や折れ、脱落を防ぐことができること、またトレーニング中に、歯茎や頬、舌などの口腔組織に衝撃が加わることがあり、特に高重量での高強度のトレーニングでは、顎や口腔の安定性が求められ、カスタムメイドMGを使用することで、衝撃を吸収し、口腔組織の損傷や出血を最小限に抑えることができ、顎の位置を安定させ、顎関節の負荷や疲労を軽減することができると考えられる。矯正治療終了後に新製したカスタムメイドMGは3.8mmとしたが、キックボクシングの試合にはスポーツ用マウスピースは必須だが、厚さや歯列を覆う範囲の厳格な審査はないので、患者と歯科医師が寄り添って対応すべきと思われ、それにより今後のスポーツ歯科の発展につながると思われます。

術後経過:定期検診時にカスタムメイドMGの適合、消耗を確認。歯の表面と噛み合わせ、歯茎、頬、唇の保護を確認。呼吸と会話についても、唇を閉じたままでも、適切な空気の流れを確保し、適切な発音やコミュニケーションができることを確認。以上を以て現在問題なしとし、今後も定期的なチェックをすすめた。

 

  

  

院長自身、キックボクシングの練習でも試合でも、そして筋トレでもボディメイクでも、スポーツマウスガード(マウスピース)を使っています。

 

スポーツマウスガード(マウスピース)の作成は、ぜひ「みろ歯科」にお任せ下さい!