訪問先で入れ歯を調整(切削)する時と、世界初の入れ歯と

みなさんこんにちは。

宇都宮市みろ歯科 清野です。
2月もそろそろ終わりに近づき、少しずつ春めいてきましたね。
ニュースで桜の開花予想などを目にすると春がきたなぁとわくわくします。
(花粉の飛散量を聞くとげんなりしますが…)
私は観葉植物を育てるのが趣味でして、春は植え替えや増やす作業が出来る時期になりますので、今度はどんな鉢を買おうか?どこに置こうか?などと考えるのもまた楽しいですよ~!
先日、初めてメルカリで挿し木を購入しました。
とても便利な時代ですよね。
いくつか園芸店で探しても全然見当たらなかったのに、ネットでポチっとすれば数日で届きました。
5月頃まで発根を待ち、それから植え替え作業をする予定です。それまで我が家の飾り棚で鎮座しております。
また私は図工や工作も好きでして、かなり前から美鈴先生に訪問先で入れ歯を調整(切削)する時に削りカスがお部屋に舞うので何とかできないものか?と相談があり、先日ようやく作製しました。
それがこちらです。
材料は空き箱とクリアファイルと養生テープのみです。
ポイントは腕を抜く時に切削くずが外に出ないようガードを付けてみました。笑
しかし、クリアファイルを再利用したため若干かすみがあるのが残念ポイントです。笑
今後使用してみて改善点も出てくると思うので、そこをまたいかに使いやすいように試行錯誤するのもまた楽しみでもあります。
そういえば世界初の入れ歯は何で出来ていたか、みなさんご存じですか?
総入れ歯は16世紀の日本で、尼僧仏姫が使用していたつげの木で出来た木製の入れ歯です。
かたちも現代の入れ歯にかなり近く、口のなかの粘膜に吸着させて使うという方法も現代と共通しています。
そして、その入れ歯を作ったのが仏像を彫る彫師だというのにも納得できます。
現代の形状とほぼ同じ、精巧に匠の技が凝縮されているのですね。
欧米でこのような総入れ歯が出来たのは19世紀ごろと言われていますので、当時の日本の技術はすごいものです。
歯を失ってしまっても、なんとか以前の機能や美しさを取り戻したいという欲求はいつの時代も変わらずにあったのですね。