電動歯ブラシの種類や正しい磨き方

みなさんこんにちは。
宇都宮市みろ歯科歯科衛生士の石黒です。
11月になり最近急に寒くなり風邪を引いてしまってる人も多いかもしれませんね。
インフルエンザも既に流行してるようなので、手洗いうがいをしっかりしてインフルエンザにかからないように気をつけたいところです。
さて本題に入りますが、皆さんは普段どんな歯ブラシで歯磨きをしていますか?
最近患者様に歯磨き指導をする際、普段使用している歯ブラシについて伺うと電動歯ブラシを使用してるいるという方が増えてきています。
テレビのCMでも取り上げられているのを目にすることも増えてきました。
ここで今回は電動歯ブラシの種類や正しい磨き方についてなどをお話ししようと思います。
<電動歯ブラシの種類>
・高速運動電動歯ブラシ
→小型のモーターによる振動や回転によるプラークの機械的除去
動かし方:小刻みに動かす(手用歯ブラシと同様)
・音波電動歯ブラシ
→リニアモーターによる高速振動や回転によるプラークの機械的除去
→高速振動から生み出される水流によるプラークの除去
動かし方:歯に当てるだけ
・超音波電動歯ブラシ
→超音波によって歯と細菌の繋がりを弱め、プラークの一成分である不溶性グルカンを破壊
動かし方:小刻みに動かす(手用歯ブラシと同様)
主にこの3つに分類されます。
<手用歯ブラシに対する電動歯ブラシのメリット・デメリット>
メリット
・使用が簡単
・短時間でのブラッシングが可能
デメリット
・電力が必要
・経済的負担が大きい
・重い
<電動歯ブラシ操作の共通ポイント>
電動歯ブラシの操作は、自身で動かす手用歯ブラシとは違います。
振動数、回転速度、ブラシの形状、動き方のバリエーションなど、多種多様な電動歯ブラシですが操作の基本的なポイントはどれも共通しているので大きく3つに分けて説明していきます。
操作の基本① 立体的な歯をブラシで囲むように当てる
歯は平らではなく丸みを帯びています。なのでその丸みに合わせて歯ブラシの角度を変えて当てていくイメージで!
操作の基本② 手用歯ブラシ以上に軽いブラッシング圧で
ブラシの毛先を歯に軽く当てるようにしましょう。電動歯ブラシはそれ自体が高速で動き、ブラシ単独で十分な清掃力があるので手磨き以上に力を抜いて磨くように!
操作の基本③ 動かさない
電動歯ブラシの性能を活かすコツは、毛先を動かさないこと。
患者様に電動歯ブラシでの磨き方を伺うと手磨きと同じく動かして使っている方が多いですが、ブラシが自動で高速に動く電動歯ブラシでは、ゴジゴジ磨くのではなく、一本一本歯に当てて磨くといったイメージでやると良いでしょう。
<電動歯ブラシのターゲット例>
ここまで電動歯ブラシの種類や正しい磨き方について説明していきましたが、いったいどのような方が使用したら良いのか?という疑問も出てくると思います。ここで一部例を挙げてみます。
・いくら頑張っても清掃が上手くいかない方
・過剰なブラッシング圧を改善できない方
・手指を上手く動かせない方
・手磨きでは歯ブラシを上手く当てられない部位、歯の形態がある方
といったような電動歯ブラシのほうが手磨きより成果が得られそうな場合や、手磨きでは状況を打開できない場合に使用してみるのも良いですね。
今回は電動歯ブラシについて説明していきましたが、電動歯ブラシにはメリットはもちろんですがデメリットの部分もあることがわかりました。
正しい磨き方で使用しないと汚れをきちんと落とせない場合があったり、歯や歯茎を傷つけてしまう場合もあったりするので気をつけましょう。
また、電動歯ブラシを使用しているから完璧に汚れを落とせるのではなく、歯と歯の間の汚れは十分に落とすことができないため、フロスや歯間ブラシの併用をすることもお勧めします。
正しい磨き方を覚えてしっかりお口のケアをしていきましょう^_^