赤ちゃんの頃から出来る事

こんにちは。宇都宮市みろ歯科、歯科衛生士の山元です。
だいぶ暑くなってきましたね。もう5月も終わり。我が家は新学期のバタバタが落ち着き、子供も親も生活に慣れてきたところです。そんな事を言っているうちにあっという間に夏休みになり、やっぱりバタバタな毎日を過ごしているんですけどね。
いつも子供達中心で、その時は子供にとって一番いい方法を一生懸命考えて行動してるんですが、こうすればよかった…こんな方法あった…など反省する毎日です。世の中の親はみんなそうですよね?
正解がないのが子育てです。何がよくて何がダメって事はないですが、日々子育てに奮闘してるお母さん、お父さん達の力に少しでもなればと今回のブログを書いてみました。
産まれてすぐの赤ちゃんは歯が生えていません。しかし、ただ寝ているだけではなく、日々体もお口の中も成長しています。
その中で原始反射と言うものがあります。
モロー反射。外部の刺激に対して赤ちゃんが自分の意思とは関係なく急にビクッと両手をあげる動作です。これは、4ヶ月頃に消失します。
口唇探索反射。頬や口の近く何か接した時にその方向に口を向けて動かし、母乳やミルクを探しているような動きをします。口の周りを指でツンツンするとパクパクするので可愛いです。この反射は4〜6ヶ月くらいで消失します。
他にも把握反射も可愛いです。人の指や物が触れるとぎゅっと握りしめる動作があります。これは手では3〜4ヶ月、足では9〜10ヶ月で消失します。
このように寝ているだけの赤ちゃんも日々成長しているのですね。これが見られるのも数ヶ月だと思うと愛おしいですね。
また口腔内も成長によって、色々な音が出せるようになります。今まで泣くだけだった赤ちゃんが、5、6ヶ月になると子音と母音が混ざったような喃語を話すようになります。「あー」「うー」から始まり8、9ヶ月過ぎると「まんま」「パッパッ」など発音出来るようになります。そこからだんだん言葉になっていき、1才で1語、2歳で2語文くらいまで話せるようになり、大人との意思疎通が出来るようになってきます。
そしてこの時期、6ヶ月頃から下の前歯が生えてきます。この頃母乳のお母さんは、噛まれたりで辛い時期ですね。私も母乳が恐怖でかなり耐えていました。(笑)
この時期の赤ちゃんは急激に成長して、お座り、ハイハイなど活発に動くようになります。離乳食も始まります。
離乳食はその子に合わせて、その子にあったペースで進めてあげるといいと思います。
そして、この時期に味覚の形成が始まるので、甘味や塩味よりも素材の味、出汁の旨みが分かる調理をするといいと思います。そして少しずつ色んな食材を増やしてあげられるといいですね。
余談ですが、ウチの上の子は離乳食の頃から食べるのが好きで、薄味が好みで何でもよく食べました。今でもその好みは続いていて、好き嫌いもあまりありません。
逆に下の子は、ほぼ離乳食はなかったかな?ってくらい普通食になるのが早かったです。上の子や大人が食べるのと一緒が良かったみたいです。アレルギーや硬さや大きさに気をつけて、その子が問題なく食べれて、元気で排便も普通であれば、その子にあったペースで進めていいんだなぁと思いました。
そして、下の子は少食で食べるより遊ぶ方が好きだったので体重があまり増えず、いつも月齢ギリギリで、助産師さんに相談していました。そんな時、3日間で栄養バランスをとって、食べれる時にその子が食べたいものをあげていいと言われました。赤ちゃんは体が欲してる物を食べて、体が今必要としてないものは欲しがらないからと言われたんです。賛否両論あると思いますが、私はその言葉に救われました。
そして、その助産師さんは、「すごく元気でしょ?うんちもちゃんと出てるでしょ?問題ない!」と言ってくれました。毎食毎食心配で不安だった私は、とっても気持ちが楽になりました。
その下の子は、とっても活発で元気に成長してくれました。今でも体重は普通より下のラインですが、今では4つ離れた上の子より食べる時もあります。
同じ親から産まれた子でも、その子その子の成長があり、性格があると日々感じでいます。
親は不安になったり悩んだりしますが、本やSNSに惑わされず、その子自身を見て子育てしていきたいなぁと思っています。
話はだいぶそれましたが、離乳食が始まり歯が生えてきた頃から歯ブラシに慣れさせてあげて下さい。
この頃は歯肉がムズムズしたりするので、ゴム状の歯ブラシを、噛ませてあげるのもいいです。まだ砂糖など虫歯の原因になるようなものはあまりないですが、この頃から歯ブラシに慣れておくと、この先の歯ブラシが楽になります。歯が多くなってきてから急に歯ブラシをしようとするとイヤイヤ期にぶつかったりして嫌がります。この頃から膝の上にのせてゴロゴロしながら楽しく歯ブラシをする習慣をつけさて下さい。
そして、一つお願いがあります。物心ついた時に言わないで欲しい事があります。「歯を磨かないで虫歯になったら、歯医者さんで削るようになるよぉ〜そしたら痛いし怖いよ〜」絶対に言わないで下さい。(笑)
そうではなく、「お兄さん、お姉さんになって歯医者さんに行った時に褒められるようにピカピカにしておこうね!」と言ってあげて下さい。
いつか検診やフッ素で医院に来た時に楽しい気持ちや嬉しい気持ちになるようにしてあげて下さい。
そして、キレイにすると気持ちいい!美味しいものを食べるって嬉しくて楽しい!と言う喜びをお子さんに味わってもらいましょう!
私達もそのためのお手伝いをさせてもらえたら嬉しいです。
長くなりましたが、これから一生付き合っていく口腔環境は赤ちゃんの時から始まっています。私たち親に出来る事は限られていますが、今回のブログが毎日頑張ってるお母さん、お父さんのお力に少しでもなれたら嬉しいです。最後まで読んで頂きありがとうございました。