妊婦と歯周病

こんにちは!

みろ歯科、歯科技工士の新良です✩︎⡱
年の瀬ですね〜!
私は今年の4月から入社したのですがあっとゆーまに年末を迎えました☃︎
子育てに仕事に家事に…毎日忙しく充実していたのだと思います( ᵕᴗᵕ )また来年も頑張りたいと思いますっ!!
今回は妊婦と歯周病についてです。
私も2回出産しましたが、悪阻の日々は辛くて辛くて…あんまり思い出したくありません汗
妊娠初期にはつわりによる体調不良などのためか、生活習慣や食習慣が乱れがちになります。さらに、嘔気のために口腔清掃が十分に行われずプラークが沈着して口腔内環境が悪化することが多くなります。なので妊産期は虫歯や歯周病が悪化するリスクが非常に高まります。
歯周病は歯周病原性細菌によって引き起こされる感染症です。妊娠時の歯肉炎は妊婦の半数以上にも認められ、妊婦が著しい歯肉炎の場合、早産や低体重時出産となることも報告があります。これらのトラブルを防止する為に妊婦は適切な歯周病治療が必要不可欠となります。
つわりによる嘔吐は妊娠初期に妊婦の約70%が一般的に経験されてると言われています。一時的なものと言われていますが難治性で妊娠後期になっても嘔吐が続く場合には、脱水に続く唾液分泌減少も重なり、酸蝕症を生じることにもなり得ます。また酸蝕によって歯と歯茎のきわなどに知覚過敏を生じやすくなります。
つわりにより柑橘類、清涼飲料水など酸蝕を引き起こす危険性の高い酸性食品の摂取頻度が増える場合も注意が必要です。
嘔吐後の対処としては、まずただちに水などでうがいをして、胃酸を十分に洗い流すことが大切です。 そして30分は歯磨きを控え歯の表面の摩耗を防ぐことが大切だといえます。
智歯歯周炎
智歯とは親知らずの事です。
智歯歯周炎は細菌感染により第3大臼歯の周囲歯肉に生じる急性炎症で症状は歯肉膨張や痛み、開口障害などが現れます。妊娠期は第3大臼歯の萌出が始まる時期とも重なるのに加え、つわりによる清掃不良と女性ホルモンの影響による歯肉膨張が重なり智歯周囲炎をきたす事が非常に多いです。
智歯周囲炎が発症した場合、通常は抗菌薬の投与や、抜歯などで対処しますが妊娠中は投薬などに制限があるので安全性に配慮した上で適切な消炎処置を図る必要があります。理想的には埋まっている親知らずなどのトラブルが生じそうな歯は、あらかじめ妊娠前に済ませておくことが望ましいです!
次回は悪阻時の口腔内ケアのポイントをお伝えしていけたらなと思います( ¨̮ )❥︎❥︎