映画「ファインディング・ニモ」をご覧になった方はご存知の通り、ニモが海から連れて行かれた先はシドニーのフィリップ・シャーマン先生の歯科医院の水槽でした。
そこにいる観賞魚たちが先生の歯科治療の様子を水槽内から見ていて話しているのですが、そのコメントが歯科関係の人にしかわからないようなちょっとマニアックなものだったので、せっかくなので解説してみようと思いました。
これからDVDでご覧になる方は、始まってから25分40秒付近のところをチェックして見て下さい。
先生「バーバラ(受付の女性)、前歯の神経を抜くから用意して」
バーバラ「はい、先生」
先生「えーっと、コットンロール補充しといてくれ」
バーバラ「わかりました」
(実物のコットンロール)
先生「どう?麻酔は効いてきたかな?」
患者さん「大丈夫です」
以下、水槽内の魚たちの会話
ピーチ(ヒトデ)「ショータイムだよ」
デブ(ヨスジリュウキュウスズメダイ)「今日は何?」
ピーチ「根っこの治療。レントゲン見た限りでは手こずりそうね」
ブロート(ハリセンボン)「ラバーダム使ってる?」ピーチ「うん」
(ラバーダム。ゴムのマスクのようなものですが、実際には映画では使っていないようです)
ガーグル(ロイヤルグランマ)「何で穴開けてるの?」
ピーチ「ゲーツドリル。最近のお気に入りみたいよ。シルダー式治療法ね」
(ゲーツドリル)
ブロート「Hファイルを使っている」
ガーグル「あれはHファイルじゃない、Kファイルだ」
ブロート「断面が涙型だからHファイルだ」
(Kファイル。根っこの掃除に使います)
(Hファイル。根っこの掃除に使います。)
(上がKファイル、下がHファイル。断面が涙型という特徴は…よくわかりません)
ナイジェル(ペリカン)「今日はシーラーをつめすぎなきゃいいけど」
(シーラー。根っこを詰めるときに使います)
歯科医フィリップ・シャーマン先生の姪っ子のダーラは矯正装置を付けています。
そしてニモがどうやって水槽、そして歯科医院から海に逃げ出すかは…見てのお楽しみにしましょう。歯科医院ならではのアレをつたって脱出します。