こんにちは！宇都宮市みろ歯科、歯科衛生士の中島です。
今年もあと一ヶ月を切りましたね！20歳を過ぎてから月日が経つのがあっという間です。今年はコロナに振り回されて終わってしまいそうですね（ ; _ ; ）
今回は、コロナつながりで口臭についてです。
マスクを体の一部のようにするようになって、自分の口臭が気になるという患者さんが今年に入ってから増えています。
初診カウンセリングの際、主訴以外に気になることをとお伺いすると「口臭。最近マスクするから…」という答えが今のところダントツ多いです。(2020年12月現在 私調べ)
口臭は大きく分けると二通りあり、ひとつは生理的な口臭、もうひとつは病的な口臭です。
生理的な口臭とは、朝起きた時に誰にでもある硫黄温泉のような軽い臭い。食事したり、お茶を飲んだりして普通に生活を始めれば気にならなくなる程度で、周りの人も不快に思うほどのものではありません。
お口が健康な人でもこの程度の口臭なら普通にあるので心配はいりません。
病的な口臭とは、魚が腐ったような臭い(生ゴミのような)。こういう強烈な匂いの原因の多くは歯周病です。
歯周病が進行するとメチルメルカプタンや硫化水素、ジメチルサルファイドという強烈に臭う揮発性硫黄化合物のガスが発生します。
歯周病の原因である歯周病菌は、嫌気性菌といって空気を嫌う性質があります。
なので、歯周ポケットの奥深くや舌苔(舌の表面につく、白い苔のような細菌のかたまりのこと)に潜んで繁殖し上皮細胞や白血球が分解されて、この強烈な臭い物質が出てきます。
では、どうしたらこの口臭は無くなるでしょうか？
口臭用のスプレーなども売っていますが、それで臭いをごまかそうとしても強烈なガスと爽やかなミントの香りが混ざりあって、帰って複雑な臭いが出来上がるだけ。根本的な解決にはなりません。
病的な口臭を消すには、その原因を元から絶たなければいけません。
まずは歯周病の治療をして歯周ポケットの中をきれいにしましょう。
部屋の消臭だって腐った生ゴミを放置したままスプレーしても意味がないですよね？それと同じです。
病的な口臭が気になったら、まずは歯科医院に行き、自分のお口がどんな状態か診てもらいましょう。
初診時や定期検診で行う、歯周病のポケット検査をすればすぐにどの程度の歯周病なのかがわかります。
そして、普段の歯磨きも見直していきながら歯周病治療を進めましょう！
セルフケアでは歯だけではなく、舌ブラシや柔らかい歯ブラシを使って、舌の上を軽く撫でるように10回程度後ろから前へと擦過して舌の掃除をするのも細菌を減らすため、そして風邪やインフルエンザ・コロナ予防にもおすすめですよ。
もう今年も終わりに近付いてきています。
お家の大掃除と共に、お口の中も綺麗にして新年を迎えませんか？お忙しい方は、年明けに！！心も体もきれいな状態で年を始めてみませんか？
もちろんコロナ対策もしっかりさせていただいておりますので、安心していらしてください。お待ちしております( ´ω` )
