むし歯の成り立ち2

こんにちは、宇都宮市みろ歯科 歯科衛生士の岸本です^ ^

私は去年からインビザラインで矯正をしていましたが、現在は下の前歯だけワイヤー矯正をしています。

今までワイヤー矯正は透明なゴムでしたが、最近カラーゴムを導入しました♩

矯正されてる方、考えている方で希望される方はぜひスタッフにお声掛けください。

ちなみに今の私の状態はこちらです

口の中に虹があるようで気に入っています♩

また矯正の新情報があればこちらに書きます!

前回はむし歯の成り立ちについて説明しましたので、今回はむし歯のリスクファクターについて説明していきます。虫歯=う蝕(うしょく)と表記しています。

食物

う蝕の主なリスクファクターである糖は、糖尿病、肥満、冠動脈性心疾患の主なリスクファクターでもあります。よって、糖はこれらの疾患の共通リスクファクターと呼ばれています。

糖摂取を減らすことが、う蝕、糖尿病、肥満、冠動脈性心疾患を減らすことになるのです。「う蝕予防のために」と歯科専門家が糖摂取量の減少に励むことが、う蝕以上に他の疾患にも影響を与える可能性があります。う蝕予防を目的とした個人の食事への介入は、全身にとっても極めて重要なのです。

バイオフィルム中の細菌叢の構成、唾液、フッ化物の摂取、遺伝因子も、う蝕に影響を与えます。しかし、酸産生の源は、食事中の発酵性炭水化物です。

う蝕の発症には糖の総摂取量よりも摂取回数が大切であることが、今日までの研究で実証されています。また、同じ食事を与えた場合でも、う蝕のなりやすさには大きなばらつきがあることも明らかになりました。個人の口腔内状況により違いが出たのです。

細菌

常在口腔内菌叢にいる細菌は、歯面にバイオフィルムやプラークを作ります。それらの細菌の中には、糖質やデンプンを発酵させる能力、酸を産生する能力(酸産生の菌)、デンタルプラークのpHを下げる能力を持つ者がいます。糖類やデンプンを頻回に摂取すれば、酸産生菌は増殖するでしょう。

酸産生菌の中のいくつかは、他のプラーク最近よりも、低いpHへの抵抗力を持っています。(耐酸菌=口腔内が酸性に傾いても耐えられて生き残るチャンスがより高い菌)

また、酸産生の原動力は発酵性炭水化物です。プラークの酸産生性が強くなれば、歯の無機質を分解する能力(歯を溶かす能力)もより高くなってしまうでしょう。

口腔内にいる細菌種には、スクロースからネバネバしたグルカンとフルクタンを産生する能力があります。これらのネバネバは細菌の外に作られ、細菌は食事と食事の間のエネルギーとして使うことができます。(その結果酸が産生されます)。このグルカンとフルクタンはプラークより分厚く、よりネバネバにする役割も果たします。そのため、スクロースは特にう蝕を悪くさせる炭水化物なのです。※スクロースは糖の一種であり、砂糖の主成分です。

このように、私達の生活によく使われる糖はう蝕にとても関わりがあります。

まずは時間を決めて食べる(だらだら食べない)から始めてみませんか?

次回は唾液やフッ化物について説明していきます星