子どものうちからデンタルフロスを!

こんにちは。宇都宮市みろ歯科 歯科衛生士の高木です♪

小学校の短い夏休みがあっという間に終わってしまい、暦の上ではもう秋ですね!
様々な行事が中止になってしまい、このまま年末を迎えてしまうのでしょうか。
寂しい気持ちもありますが、新しい生活様式の中で次々と工夫された新しい楽しみ方が発案されていて、人間の生活の知恵って素晴らしいですよね^_^

さて、話は変わりますが、私は毎日歯磨きの時にデンタルフロスを使用するのですが、先日フロスが引っかかってしまいとれなくなって大変焦りました。
恐らく歯間に小さなむし歯がありそこにちょうどフロスが引っかかったのだと思います。

皆さんはデンタルフロスっていつ頃から使うようになりましたか?
日本人はデンタルフロスの使用率がまだまだ低いと言われています。
私の子どもの頃は糸ようじという製品名で、大人が歯に物が挟まったとき(爪楊枝代わり?)に使うものとして理解していました。
歯科衛生士の専門学校でフロスの存在が身近にはなりましたが、その重要性を強く感じるようになったのは歯科に就職してからです。
◎歯と歯の間はむし歯になりやすい
むし歯の治療にくるお子さまのほとんどが歯と歯の間にできてしまったむし歯で、詰め物をしてとれてしまい、また詰め直す…といったものでした。また、歯と歯の間の治療は難しく、特にお子さまの治療はされる方もする方も大変な思いをします。
私も子どもの頃はむし歯で何度も歯医者に通院していましたし、今ある隠れた歯間のむし歯も子どもの頃から少しずつ進行してきたものだと思います。
歯科の勉強を始めるまでフロスを使用することはほとんどなかったのでその間に歯間に虫歯を作ってしまいました。

なので私は自分の子どもには早いうちから絶対にフロスをすると決め、そうしています。
おかげで今のところ歯間のむし歯はできていません。

◎デンタルフロスの習慣をつけておく
最近はほとんどの歯医者さんでフロスをオススメしているかと思いますが、ご自身はもちろん、お子さまにもぜひ、歯が並んでくる2.3歳頃にはフロスを通してあげて下さい。乳歯だからどうせ抜け替わるでしょ!って思われる方もいるかと思いますが、小さな子どもの頃からの習慣でフロスを通す抵抗もなくなりますし、フロスを使うのが当たり前だと伝えていってほしいと思います。
小学校に上がる頃にはお子さまも自分でフロスを通す事も可能になるかと思います。
フロスの種類や形態もいくつかあるので、正しい使い方は歯医者さんで相談してみてください。

最後にデンタルフロスの効果をご紹介します。

1. 歯と歯の間の歯垢除去効果がアップ!

歯と歯の間はハブラシの毛先が届きにくいため歯垢が残りやすい場所です。しかし、ハブラシとデンタルフロスを併用することで、歯と歯の間の歯垢を落とす効果は大幅にアップします。

2.むし歯や歯周病の予防になる

歯垢はむし歯や歯周病の原因になります。その歯垢をよりキレイに落とせるということは、むし歯や歯周病の予防につながります。毎日のフロッシングでむし歯や歯周病を予防しましょう。

3. 口臭の予防や改善につながる

口臭も、食べかすや歯垢などの汚れが原因になります。口臭は自分では気付きにくいですが、もし使用したデンタルフロスのニオイを嗅いで「臭い」と感じたら、口臭がしているかもしれません。毎日のフロッシングで歯垢をしっかり取り除くことで、口臭を予防したり、改善したりできます。

4.むし歯や歯周病、詰めものなどの不具合を、早期発見できる

デンタルフロスを使っていて、「いつも同じ場所で引っかかる」「フロスがばらけてしまう」「フロスが切れてしまう」などが気になる時は、むし歯ができている、もしくは詰めものや、かぶせものに不具合がある可能性があります。また、デンタルフロスを使うと「歯茎から血が出る」場合は、歯周病の疑いがあります。いずれの場合も、まずは歯科医院で診てもらうようにしましょう。