歯磨剤の使い分けについて

こんにちは!宇都宮市のみろ歯科の歯科衛生士、中村です。

四月ぶりの投稿となります!ここ数ヶ月間はずっとコロナコロナコロナコロナ…で外で歩くのも気が滅入るくらい大変な日々が続いていますが、先週あたりからようやくマスクもドラックストアに並び始めていますね。
日中仕事だからいつも仕事終わりに探してたんですが売り切ればかりでプライベートで使う分がなくなり困っていました。

この前5枚入り398円で売ってたのでそれを買いましたが、普段何気なく使ってるものでもいざ無くなるとすごく困ることに改めて気づかされましたね。

いつ震災が起こるかも分かりませんし、家の在庫管理も今一度しっかりしようと思った今日この頃です。

さて、ここからは歯のお話に入ります。

よくモチベーションが高い患者さんから、
『歯磨き粉って何種類も使っていいんですか?』
『◯◯』と『△△』使ってるんですけど大丈夫ですか?』

と聞かれることがあります。

朝昼晩の使い分けは問題ないと思われますが、一方で、同時使用により効果が半減する成分の組み合わせがあるので注意が必要です。

歯磨き粉=歯磨剤には、基本成分の研磨剤(歯表面の汚れを落とす)や発泡剤(口の中に歯磨剤を拡散させる)に加えて、医薬部外品に属する歯磨剤・洗口剤では、

 

これらの薬用成分などが含まれています。

製品化された歯磨剤は安定していますので、朝昼晩と歯磨剤を使い分けることで、効果が拮抗、マイナスに作用することは基本的ではないと思われます。

しかし、使用直後に他の歯磨剤を続けて使用すると、前の歯磨剤の成分などは流れる可能性が高く、滞留するこは難しいため、その成分の効果は十分期待できないことが予想されます。

また、同時に使用すると効果が減弱する成分の組み合わせがあります。

たとえば、洗口液で用いられるクロルヘキシジングルコン酸塩は発泡剤な含まれるラウリル硫酸ナトリウムとの組み合わせで、その抗菌効果ぎ減弱するため、ブラッシング後30分の間隔をとることが示されています。

複数の歯磨剤を併用するという方がいたら、この表を踏まえて購入や使用をおすすめします。