子供にあわせた市販歯ブラシの選び方

みなさんこんにちは。そして、はじめまして。宇都宮市みろ歯科、歯科衛生士の山根です。

今年の1月から、こちらで勤務させていただいております。これからどうぞよろしくお願いします!

我が家には3歳と1歳の息子がいるのですが、子どもたちの歯磨きはなかなか大変です…。

子どもにどの歯ブラシを使ったらいいのか分からない!という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、子どもにあわせた歯ブラシ(みなさんが取り入れやすいよう、薬局などで販売している市販品)の選び方についてお話ししたいと思います。

まず歯ブラシというのは、汚れをとるための道具ですが、子どもの歯ブラシの選択では「歯磨きの自立のため」ということも考慮しなければなりません。

幼い子どもの場合、歯磨きの技術不足は保護者との連携で補うことが可能ですから、成長したときに自立して磨ける力を身につけられるよう、支援することも重要です。

そのためには、子どもの成長・発育段階ごとに応じた歯磨きの目標に合わせ、歯ブラシを選択していくことが大切です。

 

まず0〜1歳児では、歯ブラシの感覚に慣れることが目標になります。

歯磨きや仕上げ磨きをスムーズに受け入れてもらうには、口の周りや口腔内を触られることに慣れておくことが必要です。

そのため本人用の歯ブラシは、シリコンやゴム製の歯ブラシなど口触りのよいもの、子ども自身が持ちやすい柄の形のものを選びます。

その際、安全性には十分に配慮し、安全ストッパーがあるものなどを選択します。

また子どもが歯ブラシを持つ場合は、必ず保護者の目の届くところで持たせるようにしましょう。

 

1〜2歳児では、歯磨きの習慣づくりが目標になります。

自我が芽生えて何でも自分でやりたい時期なので、歯ブラシに対する意欲も向上させやすく、習慣づくりのスタートに最適な時期と考えられます。

歯ブラシの選択では、子どもの歯磨きに対する意欲を育てていくため、歯肉が傷つかない大きさ・軟らかさのものをベースに、子どもの好きなキャラクターやイラスト、色などから選びます。

歯ブラシを口に入れたまま歩いて転倒する事故が多い年齢なので、注意が必要です。

 

3〜4歳児では、手指の機能も発達していき、さまざまなことが理解できる年齢となるため、歯磨き習慣の確立・歯ブラシを使い慣れることが目標になります。

歯ブラシの選択では、成長に応じて柄が太く握りやすい形状のもの・ヘッドは子ども自身で歯に当てやすい大きさのものを選ぶようにしましょう。

 

5歳児以上では、歯磨きの習慣が確立し、歯ブラシ自体も使い慣れてくれば、「きれいに磨く」という目標にステップアップしていきます。

歯ブラシの選択では、これまでの選び方に加え、子どもの歯列・口腔内にあったサイズのものを選んでいきましょう。
これまでお話しした歯ブラシの選び方は、本人用の歯ブラシの選択ポイントになります。

仕上げ磨きに使う保護者用の歯ブラシの選択ポイントは

①保護者が持ちやすい柄の長さ

②歯がよく見えるようヘッドが小さくネックが細いもの

③歯垢が落ちやすいよう毛にコシがあるもの

④毛先が平坦なもの を選ぶようにしましょう。

子どもにあった歯ブラシを使って、口腔内を清潔に保つことはもちろん、自立して磨ける力を身につけられるよう、支援していきましょう!