新型コロナウイルスと誤嚥性肺炎

こんにちは。
宇都宮市みろ歯科の清野です。

緊急事態宣言が解除されましたね。

我が家の小学生の子供もいよいよ6月から学校再開となります。
3月の学校休校に伴い、一時は学童はどうなるのかと焦りましたが、すぐに朝から保育可能としてくださった学童保育の先生方の早急な対応には本当にありがたく思います。
この場をお借りして感謝申し上げます。

さて、ほっとする反面第2波の懸念もされていますね。
罹患しても約8割の方は軽症で経過し、治癒する例も多いことが報告されています。
一方、重症度は、季節性インフルエンザと比べて死亡リスクが高いことが報告されています。

高齢者や基礎疾患のある方では重症化するリスクが高いことも報告されています。

以前、このブログで誤嚥性肺炎について書かせていただきました。

症状が似ている風邪との大きな違いは炎症の起きる場所です。

風邪は別名『上気道炎』といいます。
気道のうち、食べ物も通る上側の上気道(咽頭から上)で炎症が起きています。
これより奥の、空気しか通らない下部が下気道(気管から肺まで)であり、
体のさまざまな防御システムがあるため、健康な人なら細菌やウイルスの侵入は許されません。

軽症で済むかどうかの分かれ道は、体の防御システムが機能するかどうかにかかっています。高齢者や基礎疾患のある方は、免疫力が低下しているので防御システムがうまく働かず下気道まで侵入し重症化しやすいのてす。
新型コロナウイルスによる肺炎も誤嚥性肺炎も同じ下気道による炎症です。

誤嚥は飲み込む力が弱くなり、飲み込む動作のタイミングのズレが大きくなることで起こります。

逆を言えば、誤嚥がなければある程度コロナウイルスの重症化も防げるということです。

『誤嚥なんて…。まだまだ自分には関係ない!』

とお思いの皆さん、高齢者に限った話ではありませんよ。
飲み込む力は40代~50代から徐々に低下し、30代から誤嚥が始まっているという報告もあります。

誤嚥を防ぐ体操やトレーニングもありますので次回また私のブログでお伝えできたらと思います。