6歳臼歯、キートゥース

こんにちは。

宇都宮市みろ歯科 歯科衛生士の清野(せいの)です。
12月に入ってめっきり寒くなってきましたね。北関東の寒さを日々痛感しています。
そして、もうすぐクリスマス。
我が家には6歳の娘がいるのですが、ここ最近はもっぱらサンタさんをダシにお手伝いをさせたり言う事を(無理やり?)聞かせています。
そんな我が子に今年もサンタさんは来てくれるのでしょうか!?
さて、母ともなると自分以上に子供の歯は気になります。
特に歯科衛生士たるもの我が子に虫歯なぞ作ってしまっては…と毎日の歯ブラシを丹念にしています。(それでも乳歯に虫歯を発見してしまいショック…)
仕上げ磨きの最中、我が子の乳歯列の後ろから新たな歯がにょきっと出現してきました。
これは『6歳臼歯』と呼ばれる立派な大人の歯(いわゆる永久歯)です。
その名のとおり6歳前後から萌出し、永久歯の中で最も早く出てくる歯です。
よく勘違いされる方がおられるのですが、この歯は乳歯の生え代わりではありません。
歯列の一番後ろから新たに生えてくる歯なのです。
この6歳臼歯は今後永久歯列を作っていくにあたってのキートゥースになります。
①6歳臼歯で歯並びとかみ合わせが決まる
他の永久歯が正常に並ぶための指標であり、上下の噛む関係の基準となります。
②食べる機能は6歳臼歯しだい
6歳臼歯は噛む力がもっとも大きく咀嚼をするのにとても大事な歯です。この歯一本がないだけで咀嚼効率は2/3以下に落ちると言われています。
生涯にわたって大切な6歳臼歯を失わないようにするためにまずは日頃からチェックをしましょう。
6歳前後になると第二乳臼歯の後ろの歯ぐきが膨らんできます。それが萌出のサインです。
5歳を過ぎたら歯磨きの際にこまめにチェックして下さい。
萌出したらすぐに来院しましょう。
なぜなら、萌出直後の歯は軟らかく脱灰(虫歯になる一本手前)しやすい状態です。
この段階で歯科衛生士によるクリーニングやブラッシング指導を受け、フッ素塗布や洗口液などの応用で万一脱灰していても歯は再石灰化します。
6歳臼歯はより奥に位置しているため、普通の歯ブラシよりも小さなタフトブラシを用いてのブラッシングをお勧めします。
永久歯列が完成するのはだいたい18歳ごろまでかかるといわれています。
子どもは成長にしたがい、部活・塾・受験などで生活が忙しくなります。
規則正しく歯磨きする習慣をしっかり身につけるように伝えましょう。
保護者も『もう大きくなったから』と子どもまかせにしがちですが、12歳ごろまでは親子のスキンシップを兼ね、歯磨きのチェックをしてあげられると喜ばしいですね。